〔023〕北横岳 (2,473m)

2016年07月07日


信州百名山に戻る

長野県茅野市
北八ヶ岳R・Wの始発(平日8:40)に乗るべく山麓駅に来てみたが、見上げる山頂付近はガスで真っ白となっており、これじゃ登っても楽しくないと判断して、昼から散策する予定だった横谷渓の滝巡りを先にすますことに変更した。横谷渓の散策を終えてR・W山麓駅に戻ったのは昼前、山頂付近のガスはすっかり無くなっていた。今度はR・Wの最終便(平日16:40)までに下山出来るのかが心配になって来た。
Road Map :R299から県道192号線に入り、道標に従って北八ヶ岳R・Wの山麓駅に向かう。
Route Map:R・W山頂駅から坪庭を経由して横岳北峰まで登る。下山は三ツ岳から雨池峠を巡る。
    標高差:232m
累積標高差:480m
信州百名山』 ハイキングコースと予想して来てみたが、悪路、難路に気力を消耗する。
登り:1時間01分(横岳北峰まで)
下り:2時間52分
(三ツ岳、雨池山、雨池峠経由)
コースタイム:4時間18分
(北峰での休憩時間25分含む)
きたよこだけ
北八ヶ岳
平日でありお昼の時間なのでガラガラでゆっくりと展望を見ることが出来た。ハイカーの姿は少なく、殆どが納涼散策の方達に見えた。
11時30分 山麓駅発のR・Wに乗ることが出来た。
往復料金1,900円の出費は予定通り、これは致し方ない。
R・Wから見えた”蓼科山”には薄いガスが掛かっている様であったが、朝の状態からは数段良くなっていた。
薄曇りが残念ではあるが、負け惜しみで言えば日焼けせずに済む。
見通し的には周辺の山々が全て見えているので、梅雨の最中としては
上出来であろう。
7分で山頂駅に着く。横谷渓で掻いた汗でTシャツが濡れているので物凄く寒く感じた。歩いていれば暖かくなるだろうからTシャツのままで寒さを我慢することにする。しばらくは寒かった。
早々と”第一休憩所”が出て来る。
名勝”坪庭”の良く整備された遊歩道を上って行く。
遊歩道は右回りの一方通行となっていた。
広々とした”坪庭”を見るが、名勝とは程遠く、溶岩原が広がっているだけでお花の一つも咲いていない。個人的には”庭”を感じられる個所が何一つとしてなかった。前方の”縞柄山”には山名の由来だと言われている縞柄を見ることが出来たが、白髪が生えた老人の頭を連想させる。
遊歩道から”北横岳”に向かう分岐に着く。ここを左に曲がる。
”第二休憩所”には元気なばあさん連中が休憩したいたが、この後、一方通行を逆に歩いて行った。老人に流行っている逆走だ。
沢が鞍部となり、ここから登り一方の登山道が始まる。
整備された遊歩道から一転して大きな石ごろごろの歩き難い登山道になり、緩やかに沢に向けて下って行く。
かつては木道で綺麗に整備されていたのだろうが、今は丸太も朽ちて歩き難い道となっていた。
山肌は急斜面であるが、小さくジグを切った登山道なので、勾配は緩く出来ている。
展望の利かない樹林帯の道であったが、一瞬、展望が開けてくれた。
梅雨時だけかも知れないが、泥濘道も多かった。
木道は崩壊して歩き難い道が続く。
鞍部からは登り続けているが、気温の低さと陽射しのなさで助かっている。
この山姿を見ると行きたくなるわなー。ここから見る限り、手前の岩峰を通って行くものと見えたが、それは大きな間違いだった。
”三ツ岳”への分岐に着く。”三ツ岳”はノーマークであったが、その山姿を見ると行きたくなってしまった。下山時に考えよう。
44分にて”北横岳ヒュッテ”に着く。立派な山小屋だ。ここから右の脇道に入ると”七ツ池”に行けるようであるが、それは下山時に寄ってみることにして先を急ぐ。
雨水で痛め付けられた急登を頑張る。山頂でお昼を終えたのか? ハイカーが次々と下山して来る。平日とは思えない賑わいだ。もう山頂は空いているだろう。
ヒュッテから少しの間は平坦路であったが、この先から急登に入る。
58分にて”北横岳南峰”(2,472m)に着く。360度の大展望であるが、薄曇りが痛い!
遠慮のない真っ直ぐな登山道はかなりお歳を召されている様だ。
遠景ではあるが、北ア、中央ア、南アが全て見えている。比較的近いのは”八ヶ岳”であった。
南峰から真南方向の”八ヶ岳”を見る。
肉眼では南西方向には”南ア”が見えていたが、写真では判別出来なかった。
1時間01分にて北横岳最高峰の”北峰”に着く。ここも東側の一部を除いて大展望であった。丁度、反対側から登って来た地元のジジーと一緒にお昼とするが、周辺の山の情報が結構片手落ちだった。
”南峰”では休憩せずに直ぐに”北峰”に向かう。
標高差は8mだけなので楽チンな水平道だった。
”蓼科山”はここからも歩いて行ける距離にある。
昼飯を食って下山しよとすると、丁度、レディが登って来たので話しの切っ掛け作りに写真を撮って貰う。
南峰と北峰は標高が変わらないので双耳峰には成っていない。
登り時に蓄えた位置エネルギー使って淡々と下る。
ジジーとお喋りしたので25分の長い休憩となってしまったが、下山を始める。
ヒュッテからの脇道を下って行くと直ぐに”七ツ池”に着いた。
下山12分で”北横岳ヒュッテ”に戻り、予定通りに”七ツ池”に行ってみる。ヒュッテの温度計を見ると気温は18℃だった。
最初の小さな池。お花は何も咲いていない。
池は七つあるらしいが、散策道は二つ目の池で行き止まりとなっているらしい。それ以上行きたい気も無いが・・・
二つ目の一番大きな池、寄って見る価値はあった。
”三ツ岳”の入口にはトンチンカンな注意看板が立っていた。危ない道と言うのは判るが、軽装とは何ぞや? テント泊の重装備ならOKなのか? 逆に危ないと思うけど・・・
”三ツ岳”への分岐に戻って来る。さてどうするか? 折角なので行ってみたいがR・Wの最終に間に合うのかが心配。
シャクナゲ帯の中、登山道はしっかり付いていた。
これなら問題無く通過出来ると思ったが・・・
登山道はあるの?
何でも無い所にロープが張られていた。進入禁止のロープなのか誘導ロープなのか判らずにロープ沿いに進んでみた。
道は付いているが結構藪っぽい。
路面も岩だらけの道である。
最初、踏み跡のようなものも見られたが、岩礁帯に入ると踏み跡もマーキングも見られなくなった。
ロープは分岐から見えていた手前の岩峰に誘導してくれた。分岐から見た限りでは手前の岩峰を越えて行く様に見えたが、それは大間違いであったのが、この後に判る。
岩を乗り越えつつ進んで行くと、悪い予感が的中し、絶壁で行き止まりとなってしまった。この岩峰は通り抜けられなかったのだ。
これ以上進むのは危険過ぎるので引き返すことにした。
岩礁帯はどこでも歩ける状態なので、”三ツ岳”への方向に進んで行く。
ロープの張ってあった地点まで戻ると道らしくない道が付いていた。道と言っても路面を歩くことはなく、岩から岩に伝って行くだけだ。
岩礁帯を進むのを諦めた地点から”三ツ岳”を見る。この間が絶壁に近く、このまま進むと深みに嵌まってしまうので、引き返すことにした。
”三ツ岳”の麓に着いた。これからV峰に向けて登って行く。
中々デンジャラスな道であるが、こんな道を楽しむ歳ではない。
岩肌には古く薄くなったマーキングが残っており、それを追って登って行く。
”三ツ岳”の核心部が近付いて来た。久し振りの岩登りになりそうだ。
今回、初のくさりが見えて来た。どの岩を見ても落ちて来そうな感じだ。
足場が多くくさりは必要なかったが、念の為、くさりは常に掴んでおく。ここは難無く通過出来た。
”三ツ岳”の”V峰”に着いた。次はどこに向かえば良いのか考えていると時間のカウントを忘れてしまっていた。
次の”U峰”までは結構遠く、そこまでは岩礁帯が続く様だ。頼りは古いマーキングだけである。
岩から岩を伝って下山1時間35分にて”U峰”に着く。
歩き難い危ない道?であるが滑落の心配が少ない分、安心だ。
遠目ながら次の山頂標識が見えるのが心強い。
希望は叶えられないもので、落ちて行く様な激下り道と
なる。これ程の急斜面なら下るより登る方が楽だと思う。
この岩峰を越えると激下り道に入る。普通の登山道であって欲しい。
一通り下り終えた”T峰”付近から”U峰”を見上げる。ここまで無事でなりより。
道標は”雨池峠”となっているが、途中、”雨池山”を越える必要があるのだ。
下り1時間48にて下り斜面途中のピーク感の無い”T峰”に着く。これまでも展望が良かったが、ここからも展望は良好であった。
下山2時間03分にて”雨池山の鞍部”に着く。悪路の下りはここで終わってホッとする反面、これから展望の無い山に登らなければならないのだ。
悪路の下り途中から”雨池”が見えた。
下山2時間17分にて”雨池山”(2,326m)に着く。完全藪山でピーク感も展望も無く、存在感のない山だ。山頂からの下りも傾斜の緩い穏やかな道であったが、路面状態は相変わらずに悪かった。
”雨池山”への登りは終始、穏やかな道で助かった。
展望台から見た山頂駅までの谷間の遊歩道。この時点では歩き易い遊歩道と思いたい希望だけである。この希望は何度打ち砕かれている。
”雨池山”は終始展望の利かない山であったが ”展望台”なるものが出て来た。眼下には”雨池峠”からR・W山頂駅までの素晴らしい道が望めた。早く悪路から逃れて遊歩道を歩きたい。
下山2時間33分にて”雨池峠”に降り立つ。明日もピンポイントでこ
こに降り立つ予定である。ここからは天国の様な歩き易い道になるはず。
”雨池峠”が見えて来た。疲れが一気に吹っ飛ぶ感じだ。
やがて木道となり、縞柄山荘が見えて来たが、残念なのがお花がまったく咲いていない。
希望は叶った。これまでの難路、悪路とは雲泥の差で歩き易い水平道が続く。これなら幾らでも歩けるぞ。
左 ”雨池山”、右 ”縞柄山”に挟まれたフラットなササ原の道。
これでお花畑が広がっていれば最高なのだが、花の咲いている時期はあるのかな?
途中に”坪庭”からの遊歩道戻り道があったが、坪庭にはがっかりでもう見たくはない。
木道で整備れた道を緩やかに登ってい行く。
15時48分に山頂駅に戻ることが出来て、最終便の16時40分までは充分余裕を持って下山出来た。これなら”三ツ岳”をもっとゆっくりと楽しむべきだった。
更に板張りの道となり、遊歩道としての道はすごく良く整備されている。
蓼科湖に写る北八ヶ岳の山々。周辺は別荘地であり、リゾートホテル、旅館が建ち並ぶ。
今日の温泉は最悪だった
やっと見付けた”共同浴場”は良い感じの建屋であり車も沢山来ていた。絶対に文句無しと思ったのだが・・・
共同浴場の名前からして絶対に安いはずであったが、入浴料は500円と共同浴場にしては高かった。しかも500円なのにボディソープの備え付けはあったがシャンプーの備え付けが無かった。それもそのはずでシャワーが付いていないのだった。シャンプーは自前の物を使うことにしたが、水とお湯の蛇口が別々で温度調整しながら桶にお湯を溜めて頭を洗う。昭和初期の銭湯を思い出してしまった。
当然、露天風呂もサウナも無し、300円の温泉ではこんなのもあったが、500円でこれは酷過ぎる。
北八ヶ岳
当初は北横岳の北峰まで登って下山する予定であったが、”三ツ岳”の岩峰を見て、これは行くべきと予定を変更してしまった。しかし、道間違いを含め後悔する程の悪路を通り越した難路であり、難コースと言うべきなのか登山道は付いていなかった。
がっかりした名勝”坪庭”以外は展望も良く、流石は信州百名山だと感じた。
今日の温泉
事前に調べておいた”共同浴場”は見付からず、日帰り入浴可の看板に釣られて入ってみると、入浴料は千円だと言う。丁重にお断りして再度”共同浴場”を探すと随分と離れた所で見付けることが出来たので入浴する。所が入浴料500円もしたのに・・・後述。
今日の寝床
コンビニで聞くと周辺には道の駅は無いと言う。明日、登山口とする麦草峠にはトイレがある駐車場があるのだが、標高2100mでは冷え込みがきつそうなので標高の低い所で探すと今日、滝見した王滝の上に横谷観音のトイレ付き駐車場があることが判った。標高1500mなので丁度良い涼しさになると思う。コンビニで食料を買い込んで横谷観音に向かう。
見た目は良い温泉に思えがのだが・・・
07/07 07/07 07/07 07/08 07/08
横谷峡 北横山 三ツ岳 茶臼山 縞柄山
今回の遠征