〔099〕子ノ泊山 (907m)

2012年11月18日


関西百名山に戻る

三重県南牟婁郡紀宝町
  蔵光山(子の泊山)をそこら辺の丘陵程度に考えて登って、遭難する人が多数。 特に子の年には大変な
ことになる。 言っておくが、そこは超難関上級者向きの山である。
山頂からは紀州連山のシルエットや
雄大な太平洋を楽しめるほか、シャクナゲの群生地もあり、初夏には美しい花が咲き誇ります。
Road Map :紀伊半島を縦断するR168を新宮市に向けて南下、道路崩壊の為、新宮側から浅里集落に入る。
Route Map:浅里登山口からやまびこ新道を登り、下り桐原登山口に降りて長い林道で浅里登山口に戻る。
    標高差:590m
累積標高差:1,077m
関西百名山』 滝見も出来る面白い山であったが、オチャラケな山頂標識が頂けなかった。
コースタイム:4時間28分(林道歩き1時間06分含む)
登り:2時間16分
下り:1時間00分
(桐原登山口まで)
ねのとまりやま
R168から見た”子ノ泊山”は急峻で手強そうに見えた。 熊野川町から三和大橋を渡り左岸を浅里集落に向うが、
途中で道が崩落しており通行止、引返して次の橋がある新宮市まで走り大きく遠回りして浅里集落に入る。
子ノ泊山
半子ノ泊山へは立間戸谷からの沢登りをしたかったが、一人では危ないのと昨日の雨もあり、早々と断念していた。今日の西谷崩落もあり、立間戸谷も安全に通れるかは判らない。
二山の累積標高差
大塔山は1,116m、子ノ泊山は1,077mで二山の合計累積標高差は2,193mに達する。まだ元気が残っているのでもう一山を消化してしまう。
冷水山に向う
今日の予定は三山を消化して関西百名山を完登することであるが、二山で予定変更が多くすっかり夜になってしまった。明日は会社に行きたいので富士山以来のナイトハイクをすることに決める。R168本宮から長い林道に入り車で走り続けること1時間、最短コース登山口1km手前で林道崩壊で通行止めとなってしまう。仮設歩道がある様なので歩いて登山口まで行けないことはないのであるが、この先の崩壊状況が判らないので、今日の冷水山は諦めて会社を休み、明日に廻すことにした。
今日の宿泊地
昨日もお世話になった道の駅”中辺路”で車中泊とし、明日の朝、林道の反対側から最短登山道に向うことにする。食料も底をついてしまい、明日用にはパン1ヶしか残っていない。
”西谷”の沢水は大したことはなく、渡渉も問題なく繰り返せた。
浅里集落には枝道が多く、道間違いを繰り返したが ”浅里登山口”に着くことが出来た。 駐車場は無く道路脇に車を停めて13時53分に歩き始める。 沢道歩きではあるが長靴を止めて登山靴を履く。
名称を付けてもよさそうな ”柱状節理”が出て来た。
沢沿いに登って行くが、はっきりとした道はなく
適当に岩を越えて進んで行く。
滝名を後から知ったのであるが、推定落差10mの ”ナメリ滝”が見えた。
この時、滝前に行く時間はないと思い、滝の詳細を見ることをしなかった。 反省!
久し振りに ”サワガニ君”に出合えた。
気持ちが癒される。
この辺りまでは何の問題もなかったが・・・
登山道は無く、沢沿いの赤いナビテープを追って行く。
更に上の方まで崩壊しており、大きく迂回する。
右岸が激しく崩壊していた。 下山して来た御夫婦ハイカーと情報交換すると、この先はもっとヤバイことになっているらしい。 斜面を登って迂回する。
水量が少ない小便滝であるが大きな落差があった。
樹林越しに左岸を見ると、左岸はもっと激しく
土石が崩れ落ちていた。
滝下まで行って見るが、滝壺は存在していなかった。
滝の形態としては ”分岐瀑”になるのだろうか。 幅広の素晴らしい滝であった。
55分にて今日の目的である推定落差10mの ”詰ノ滝”に着く。
この後判ったのであるが ”新道”とあるが、この先に道はなく、
ルートを示しているだけであった。
”詰ノ滝”からは激登りが続く。
ガレ場が終ると一枚斜面となり、
脹脛がパンパンに張ってしまった。
これが ”山彦新道”?。 前述した様に道なんて無く、ガレ場を登って行くだけ。 斜度は一環してきつい。
途中にあった雑な道標。
落葉の堆積ではっきりとは判らないが道が出てきた。
斜度がきつくなりジグを切って登って行く。
紅葉、黄葉も見られる様になってきたが、針葉樹越しでありイマイチ。
標高を稼ぐごとに少しづつ展望が開けてきた。
ロープ場途中から振り返り見る。
”ヤケーノ頭”に向けての登りでロープの設置があった。
”ヤケーノ頭”からはヤセ尾根のナイフリッジであるが、
両側に樹木が生い茂り高度感がまったくなかった。
標識がないのではっきりしないが ”ヤケーノ頭”と思われる地点から見た展望。
肉眼では ”熊野灘”が見えていた。
東側の展望。
”浅里辻”から少し歩くと広い道となった。 どう見ても林道跡としか思えない。
こんな山頂近くまで林道が通っていたのか。
再び樹林帯の中に入り ”桐原登山口”への
分岐となる ”浅里辻”に着く。
きつい登りもなく山頂が見えて来た。
2時間16分にて”子ノ泊山”(907m)に着く。 30分程で登れる里山なら兎も角、2時間も掛けて登る山に、この ”オチャラケ”な標識は頂けない。 山の値打ちが下がるので個人的には撤去して頂きたい。
山頂からは ”熊野灘”が一望出来きたが今日は見通しが悪い。
山頂からの北西の展望。 まったく同定出来ていないが、釈迦ヶ岳方面の山が見えているらしい。
山頂標識はこの様なシンプルなものであって欲しい。
時既に4時15分、写真を撮って大急ぎで下山する。
下山23分にて ”浅里辻”の分岐に戻る。 予定では ”西谷”の沢道ピストンであったが、崩壊帯付近で日が暮れる可能性が大なので、”桐原登山道”で下山することにした。 林道歩きなら日が暮れても大丈夫だろう。
山の日暮れは早い、早々と暗くなってきたが、まだ見えている。
いつもはザックに入っているヘッデンが見当たらない。
真っ暗になる前に林道まで下りる必要が出てきた。
尾根登山道となっていたが尾根を歩くことは無く、
道間違いの心配をしながら下って行く。
下山1時間丁度で ”桐原登山口”に着く。 今夜は下弦の三日月であり、微かな月明かりがあるだけ。 まぁ林道歩きなら問題ないだろう。
と思ったが・・・
踏み跡はしっかりと付いているが道の程度は悪い。
林道は途中崩壊しており、ここは何とか通れたが、この先、歩いて通れ
ない崩壊があればどうしょうと心配になってくる。 もし、そうなれば
ヘッデンが無い状態で ”分岐”まで登り、”西谷”を下る必要がある。頼むから車まで林道を歩かせてくれ!
三日月ながら月明かりがある内はなんとか道路が
見えていたが、月が山影に入ってしまうと文字通りに
真っ暗となり道は一切見えなくなってしまった。
通行不可能が現実になるのかと思わせる崩壊帯が出てきたが、
完全崩壊の斜面に仮設歩道が設けられていた。 助かった!
大規模崩壊の様であるが、暗くて全体が見えなかった。
月明りが無くなると真っ暗となってしまい、側溝に2回足も踏み入れてしまう。
ケガをしない内に携帯電話の明かりで歩くことにした。 1時間に渡る長い長い林道歩きで
車を見付けた時はホッとした。 トータル4時間28分にて ”子ノ泊山”を終える。
'12年度の紀伊半島の山遠征
11/18 11/18 11/19 11/19
大塔山 子ノ泊山 冷水山 龍神岳
ナメリ滝(落差10m)
詰ノ滝(落差10m)