〔093〕矢筈岳 (811m)

2012年02月26日


関西百山に戻る

和歌山県日高郡日高川町
YAHOO!の天気予報を信じて
当初、近郊の兵庫中部の山を登ろうと天気予報を確認すると、兵庫の中部、北部は冬型の気圧配置で曇り〜雪となっていたので、晴れマークの出ている南紀の山に方向転換したが、南紀でもどんより曇りで雨、雪まで降ってきた。YAHOO!の天気予報には何度も裏切られているので又かの感じ。
Road Map :湯浅御坊道を御坊ICで下りて県道25線を東進する。
Route Map:鷲ノ川ノ滝遊歩道入口の駐車場を基点に林道歩きから左周りで周回する。
標高差:約620m
関西百名山』 台風12号の傷跡を思い知る。
コースタイム:3時間39分(休息時間なし)
下り:1時間58分(矢筈ヶ岳、笹間ヶ岳経由)
矢筈岳 田尻城跡 小谷峠分岐 林道出合 鷲ノ川ノ滝
遊歩道入口P
9:10 9:29 9:46 10:56 −−− 11:08
 遊歩道入口P  鷲ノ川ノ滝 登山口 矢筈岳
7:29 −−− :06 :08
登り:1時間39分(登山口まで林道歩き37分)
”鷲ノ川ノ滝”遊歩道入口の駐車場に車を停める。ここはアマゴの釣り場にもなっていたが、この季節は営業していない様だ。
奥に見えるトイレは老人会の手で綺麗に掃除されていた。
昨日は雨だったので泥濘が多いであろうと長靴で歩き始める。
”鷲ノ川”沿いの整備された遊歩道を進む。
赤い橋を渡ると”鷲ノ川ノ滝”が見えてくる。
遊歩道を数分歩くと落差12m程の”鷲ノ川ノ滝”に着く。再び、赤い橋を渡り少し上ると林道に出る。
昨年の台風大雨での被害なのか簡易舗装の下は完全に抉られている。
車で充分走れそうな林道であるが、タイヤ痕は見られない。
元は駐車場だったのかも知れない林間広場に着く。驚いたのは広場一面の緑はミズコケだった。草がまったく生えていなかったのが不思議。
これ位の落石なら片付けて進めないこともないが、この道は何があるか判らないので車で進入しない方が無難である。
崩壊個所を抜けて振り返り見ると、先程、写真を撮っていた地点は下が大きく抜けていて、いつ崩れてもおかしくない状態だった。
林道が完全に崩壊している個所を通る。右端が何とか通れた。
林道歩き37分にて”登山口”に着く。どんより天気の空からは小雨が降ってきた。カッパはおろか、防寒着も持って来ていない。気温2℃なのでやばい感じ。
林道歩きが長いので、どこかで登山口を通り過ぎてしまったのかも知れないと心配し出すと、前方にしっかりした登山口の表示が見えた。
階段道はどこまでもどこまでも続く。コシダが茂っているがうるさい程ではない。
橋を渡った登山口からは整備された階段道が続く。段差とピッチが適当なので歩き易い階段道だ。
尾根筋に出て階段道から開放される。樹木が密に茂り、展望は無し。
水平道になり、やれやれと思っても直ぐに階段道が始まる。
登り途中から振り返り見ると、半作嶺の「乙女の寝顔」に良く似たシルエットが見えたが、ここからは見える訳ないわなー
両端が切れ込んだ鋭利な尾根道であるが、樹木が茂り過ぎて尾根道を歩いている感じがしない。
展望岩に上って見ると湾曲した”日高川”が見えた。小雨は大して降らなかったが、ここに来て小雪が舞い出した。ガスっているのは雪雲である。
ヤセ尾根の登り下りが多くなってくる。
樹木が無ければ急峻な尾根なのだが・・・
次に西の矢筈に登る。何度も山頂かと思われるピークに登っては下ってきたが、いよいよ矢筈岳に着く。
下って来た東側の矢筈を見る。下から見ると小さな双耳峰に見えるらしい。それが矢筈岳の謂れだとか。
1時間39分にて、登山口から1時間02分にて”矢筈岳”(811m)に着く。山頂にはプライベートな標識が沢山あった。北側も南側も断崖絶壁であるが、樹木のせいでピーク感はまったくない。
山頂からの展望は北側が見えるのみ。眼下には蛇行する日高川が見えている。今日の天気では周辺の山はまったく見えていない。動き続けていないと寒いので写真だけ撮って直ぐに下山する。
何の見所も無く、ヒノキ林の退屈な道となってくる。
小谷峠側への道は急斜面ながら露岩がなく平凡で面白くない。白く見えるのは先程振った雪。
下山19分にて”田尻城跡”に着く。広々としているだけで遺構は何も見られなかった。(遺構を探しはしなかった)
木造建築の日本の遺構は何も残らないので面白くない。いつも山城で思うのだが、こんな奥深い地に城を建てられて足軽は大変だったのだろう。
踏み跡は殆どなく、ここで合っているのかの確信はないが、下の方にもピンクのテープが見えるので入ってみる。
左手にあるはずの”分岐”を探しながらの下りであったが、下山36分で分岐道らしき場所を見付ける。恐れていた様に分岐を示す道標が無く、やたらテープのマーキングが多いだけだ。
倒木帯の谷から沢に出ると杣道らしきものが通っていたが、途切れ途切れであり、昨年の台風豪雨の為か、道は全て斜めに崩れている。
最初は尾根の下りであるが、踏み跡よりもイノシシが掘り返した獣道が縦横にあり、比較的はっきりした獣道を進んで行くと、鞍部からの登り返しとなり、どうも方向が違っている様なので左手の谷川に下りることにする。密生したヒノキ林の下には踏み跡がまったくなく、その内、獣道も無くなってしまった。
まだ、沢の上部の方は沢から近い所を歩くので、神経をそう使わなかったが、下って行くに従い、沢から高い所を通る様になってくる。
沢沿いに下るに従い、道(?)の崩壊は激しくなっていき、崩れた土の斜面を横切る感じになってくる。
豪雨で土が流れて来たのであろう斜面のトラバースが多くなってくる。谷まで落差のある個所にはフィックスロープが張ってあり、これを頼りに柔らかい急斜面を横切って行く。
規模は小さいが綺麗な滝も多く、沢としては申し分ない雰囲気なのであるが、すべてが谷側に傾いた斜面なので、立って写真を撮ることもままならない。
本日”最大の難所”に差し掛かる。沢まで15m程の高さがある斜面を横切るのであるが、頼りにしようとしたフィックスロープが切れていた。土斜面にステップを切ろうとしたが、土が柔らか過ぎて靴で踏み込んでも固まらずに崩れて行くだけでステップにはなってくれない。目先にフィックスロープが縛られていたと思われる1本の鉄杭があったので、距離があるが鉄杭を信用してそこまで手を伸ばす。その先は2m程であるが、頼りにするものがない。土の中から木の根っこを掘起こして、それを頼りに残り2mを渡り切る。途中、ずり落ちたら死ぬ!と思った。
綺麗な沢が続く。夏に沢登りをすれば楽しそうな所だ。
林道に出た地点は登り時に登山口かも知れないと思った地点ではあるが、登山口を表す物は古びたテープがぶら下っているだけだった。
この登山道を登る、又は下るのは道が整備されるまで行かない方が無難
です。
その後も崩れた登山道を下り続け、やっと林道が見える所まで達することが出来た。
遊歩道の赤い橋を渡り、下山1時間58分の大冒険を終える。今日は日曜日なのに一人のハイカーと会うこともなかった。
林道に下りた地点から直ぐの所に”鷲ノ川ノ滝”があった。
この臭い滝の名前は何とかして欲しい。
巻機山以来の恐怖だった
3点支持が出来る岩山では少々の高度差があっても恐怖感はないが、何も掴む物がなく、ずり落ちる土斜面のトラバースは本当に恐いと感じる。只、今回は写真を撮る余裕があったが、巻機山では助かりたいことで精一杯で写真撮影どころでなかった。関西の山は平凡で特徴がなく忘れ去ってしまうことが多いが、矢筈岳は記憶に残る思い出深い山になりそうだ。
やはずだけ