古見岳 (469m)

2013年03月16日


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沖縄県西表島
ウィキペディアから
西表島における最高峰である。山頂には三等三角点「高那岳」が設置され469mとなっている。西表島は古見岳を始め、300〜400m級の山が連なり壮年期地形を形成している。地元では信仰の対象となっている。山頂付近にはリュウキュウチクが群生する。山頂までの登山道は整備されておらず、登山には地元ガイドの指導が必要となる。
Road Map :石垣港から連絡船に乗り大原港へ。路線バスに乗るが後良川で下ろされ登山口まで歩く。
Route Map:相良川を遡上し、何度か沢を渡る。沢が終ってからは山頂まで急登。ピストンとする。
    標高差:460m
累積標高差:783m
西表島の最高峰』   日本の秘境は一大観光地に様変わりしていた。
コースタイム:6時間11分(山頂休息6分含む)
登り:3時間26分
下り:2時間39分
こみだけ
西表島への思い
高校三年生の夏休み、1967年(46年前)にパスポートを持ってイリオモテヤマネコが発見されてまもなくの日本の最後の秘境と言われていた西表島に渡り、9日間を過ごした。その時には海、山にサプライズが多く、思い出の島となった。4〜5年前から再度、西表島に行きたくなり、今の体力では西表島の横断は無理と思い、最高峰の古見岳に登りたいと思い続けていた。それが今日叶った。
ハプニングの連続
始発の連絡船で大原港に渡ったが、始発の路線バスは1時間待ち、バスの運ちゃんに相良川で降ろしてくれと頼んだのが、後良川で下ろされてしまった。相良川を見付け歩き始めるが道間違いだった。
大原港に着いたのは7時50分、路線バスの始発が9時00分、大原港で1時間待つ。
バスの運転手に相良川への途中下車を頼み、更に念押しして、降り際にも相良川ですか?と確認したが、降りた所は後良川だった。がっくり来て県道215号線をテクテク歩く。大きな山は遥か遠くに見え、登山口にはいつ着くのか?、しかも途中に相良川があり、林道を入って行くと畑が広がり、道間違いと判り、引き返す。なんやかんやで1時間以上のロスタイム、先が思いやられる。
かつては林道だっただろうと思われる広い道を相良川に向けて下って行く。
県道を歩き続けてやっとネットで見たことのある登山口に着いた。丁度、バイクで着いたおっさんと話しをすると山頂までは行かないと言う。
ならばどこまで行くのかは聞いていない。山頂までは2時間位ですかね?と質問すると2時間では着かないと言う。たった469mの山なのにと
思ったが、登山口は殆んど海抜0mなのだ。県道歩きで既に疲れた足で9時53分に出発する。
樹林帯を歩いては渡渉する。の繰り返しとなる。
直ぐに相良川に着き、早速、渡渉となる。今日の水量は少なく水深は浅いが、飛び石が整備されていなく、不安定な飛び石しかない。
渡渉回数は下りで数えることにして、登り時にドボンしない様に集中して歩く、渡渉地点をさがすのみも時間が掛かる。
石垣島の山もそうだったが、亜熱帯性の樹林帯を歩く。
こんな良い道ばかりではなかったのだが・・・
靴底は丸坊主だし、飛び石はコケ生しており非常に滑り易い。石に足を置いて滑って転倒するより、くるぶしまでなら沢に入ってしまう。大学生だろうか?登山口の軽四で来たと思われる若者4名と遭遇。彼らは山登りではなく、蝶々を捕りに来ていた。
こんな倒木はどこの山にもある。この先の渡渉で道を見失う。
登山道から少し離れた所に板根を広げる”サキシマスオウ”の木があった。
おぉー!久し振り。ライムグリーンの”キノボリトカゲ”彼とは合いたかったが、合いたくないヤマヒル、ヤマンギーはまだ見当たらない。
1時間17分で相良川の遡上が終わり、斜面に取り付く。ここまで1時間以上歩いたのに稼いだ標高はたった70m。山登りはこれから、この先の登りが思いやられる。
沢からの残り標高差は400m。登山口であったおっさんの言葉が蘇ってくる。やはり2時間以上掛かるのか。
沢を離れてからは急登が続く。気温は24℃であるが、風が抜けなくて暑い。
まだ樹林帯の道であるが、1時間51分の地点で展望が開けた。ここからはまだ古見岳は見えていない。古見岳はこの山のまだ向こうの様だ。
一瞬、フラットな道になってくれたが・・・長くは続かなかった。
振り返ると”小浜島”が見えていた。登山口は標高9mだったので、あの海から登ってきたのと同じだ。
最初のピーク付近では樹木の背丈が低くなり展望が開ける様になってきた。登山道の様相は様々に変化する。
樹林帯は濃くなり、草木が道を塞ぐ。
古見岳”が見えて来たが、その間の谷が気になる。どこまで下る必要がるのだろうか。この先に滝があるのもおかしな話しに思える。
降り立つと雰囲気の良い沢に出た。但し、道が判り難く、踏み跡を探しながらの歩きとなる。この沢が”小さな滝”に続いているのか?
道無き道を谷に下って行く。
小さな滝の上にあった更に”小さな滝
2時間59分にて名前の付いていない”小さな滝”に着く。普通は滝と呼ばない程の小さな滝だ。
道は背の高いリュウキュウタケに覆われる様になり、タケを掻き分けながら進む。もちろん展望はなく、この辺りが最悪の道となる。
コケ生した涸れ沢を登って行く。周辺のタニワタリが南国の雰囲気を出している。
山頂に鎮座する”イリオモテヤマネコ”、この上に乗っているはずのサカナはどこに行ったのか? パクられたか?
3時間26分にて”古見岳”(469m)に着く。2年前のネットの写真を見るとタケは刈り払いされていたのだが、タケの成長が早いのか、タケに邪魔されて展望は殆んど無し。
展望がないと言っても背伸びすると、東面にこの程度の展望は得られた。於茂登岳の様にタケは刈り込んで欲しいものだ。
山頂で長居すると下山路が判らなくなる程のタケの茂り様だ。今、登って来たところなので、一応、下山路は判っているが、下手すると下山路を探す羽目になりそうな程、タケが茂って判らない。
リュウキュウタケ地獄を抜けると”タニワタリ”が茂り亜熱帯雰囲気たっぷりだ。
”小さな滝”付近はコケ生していて滑り易く、ロープを頼りに下る。
先ほど通った道であるが、ジャングルの雰囲気が感じ良い。西表島横断の時はこんな道を1日半歩いたのだ。
次に合えたのが木肌に擬態したキノボリトカゲ。ライムグリーンの方が人気ありますよ。
下山時に見た”小浜島” 展望地が少ないので、登り時と同じ写真となる。
同じく”古見岳”を名残惜しく見ておく。
下山時、最初の渡渉。対岸には赤いテープがあるので、このテープを探しながら渡渉すれば大丈夫、但し、ドボンの保障は無し。今日の水量は少なく楽に渡渉を出来たが、雨の後は相当水量が増えるらしく、天気を見て遡上する必要がありそう。
蝶々捕りの若者4名はまだ沢をウロウロしていた。最後の渡渉をする。渡渉箇所は全部で11ヶ所あった。下山2時間39分にて”古見岳”を終える。
なめて挑んだ古見岳
標高469mの低山なので大した山でないだろうと思ったのが大間違いだった。海岸沿いからの登山なので標高が丸々標高差となり、途中に沢への下りがあり、累積標高差は783mとなり、アプローチの県道歩きも含めて久々のロングコースとなり老体に堪えた。
最終バス

下りながら気にしていたのは最終バスに遅れない様に下山すること。下山を終えたのは16時04分、バスの最終便は美原発が16時59分なので、相良川付近を17時10分頃に通るはず、これを捕まえないと今日中に石垣島に帰れない。県道を歩きながらバスが通るのを待ち、手を振ってバスを止めて乗せて貰う。これで連絡船に乗ることが出来た。
長年の思いがかなった
西表島の変わり様は想像以上であり、観光地化され、一大ダイビングスポットにはなっていたが、山はまったく開発されておらず、昔のままだった。商業化されていない頃の西表島の海は魅力的であったが、現在の西表島の海には興味が湧かない。古見岳が良い山かどうかは、本人の興味次第と思うが、長年の思いであった古見岳に晴天下に登れて本人としては大満足で終えることが出来た。
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今回の遠征