新龍アルプス

2005年12月25日


歩き始めたところなので、清水を飲み気にはなれず、味の確認はしなかった。気温1℃に比べ清水は暖かいのか小魚が沢山集まっていた。

登山口からはコシダの茂る尾根を歩き、中腹からは山腹をトラバースしていく。

祇園嶽の山頂が見えてきた。
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兵庫県 龍野市、新宮町
新龍アルプス
兵庫県北部は20年振りの12月寒波で雪に覆われてしまっているので、積雪のない的場山に行こうと思った。的場山は北部の祇園嶽まで縦走路を歩けるらしい。新宮町と龍野市の境に聳える山脈なので、新龍アルプスと名付けられたらしいが、一般にはどれだけ知られているのか?
車を停める馬立に向う途中に見た的場山と鶏籠山。
朝日で周辺は赤く染まってしまった
馬立から市野保の集落に向けて歩いていると、田んぼのど真ん中に清水が湧いていた。

雪の下は丸太を組んだ橋の様であるが、雪でどんな状態か判らない。
三連休なのに踏み跡は無し、ウサギの足跡だけが点々と続く。

田んぼ道より見た祇園嶽、登山道は白線を鞍部へ歩く。

中腹を越えると昨年の台風の置き土産と思われる倒木が増えてくる。
倒木に雪が載っているので越え辛い。

雑感
馬立には古墳群もあり、新龍アルプス一帯は歴史を感じる史跡が多く、それに興味がある人には楽しい散策が出来ると思う。今回、山は充分堪能したので、次に機会があれば屏風岩を見てみたい。

今年歩いた偽アルプスコレクション
  和気アルプス:岡山の山、低山であるがアルプス感は一番あり体力も必要。一押しの山。
  播磨アルプス:瀬戸内の小島を望む展望の良さはピカイチ。楽しい縦走が出来る。
  須磨アルプス:景観はすごいが、距離が短くほんの少しの区間だけ。
  多紀アルプス:アルプス感は一部の尾根にあるのみ。
  加美アルプス:どこがアルプス?で終わってしまう、期待しないで行くべし。

  小野アルプス:最高峰が200m足らずの低い山脈であるが、展望良く楽しく歩ける。
  新龍アルプス:歴史と史跡を訪ねながらの山歩きは知的な人(?)向き。展望も各所から得られる。
新龍アルプス全景と今回のコース。2回のクリックで原寸まで拡大します。
登山口から39分で縦走路途中の十字路峠に着く。
峠から6分程の登りで祇園嶽に着く。山頂からの展望は利かないが写真右端の奥にある岩壁からは抜群の展望が得られる。
展望岩からは眼下に新宮町の平野部、真北には雪を被った三室山、藤無山等が見えている。同定は得意ではないので他の山は割愛する。
祇園嶽から、これから縦走する山々を見るが、的場山は遠過ぎて霞んでいる。峠に戻る途中に”出城80m”の分れ道があり行ってみるがそれらしき城跡は何も無く、時間の無駄だった。
どこから見れば”蛙岩”に見えるのか方向を模索して撮った写真であるが、どう見ても亀にしか見えない。
こちらは蛙岩から直ぐ近くにある”亀岩”であるが、これも亀に見るのはしんどい感じ。亀岩と言えば圧巻は沢の中にある亀ヶ壺の亀岩だった。
展望休息所からは展望が開ける。
1時間57分で新龍アルプス最高峰の”城山”(458m)に着く。
城山と書いて”きのやま”と読むらしく、亀山の別名も併記してある。ここからの展望も良い。
手作りの表示であるが、気が利いている。
ただ今日は霞んでおりどの島も見えなかった。
的場山”(394m)には3時間10分で着くが、山頂に居た地元の御夫婦ハイカーと喋りこんでしまい、写真を撮るのを忘れてしまった。奥さんの方はかなり山登りを楽しまれている様で、旦那さんは最近ゴルフのトレーニングとして始めたらしい。30分程喋っていたので昼飯を食べるのも忘れてしまった。昼飯のおにぎりは歩きながら食べる。
山根川を渡り、林道をしばらく歩くと登山口がある。登山口には道標があり判りやすいが、ここまでの林道が荒廃しており林道とは思えない状態になっている。
水布弥谷登山道〜十字路
市野保集落から少し南に下がった地点に山根川に掛かる橋がある。そこに登山口を表す道標があり”城山2.8km、祇園嶽1.8km”と表示されている。橋からは山根川沿いに元林道と思われる荒廃した道を歩くと左側に水布弥谷道の登山口が出てくる。尾根筋から始まる登山道を進んで行くと、山腹に入った辺りから雪と倒木が多くなり、歩き難くなる。積雪を避けてこの山に来たのに”何のこっちゃ!”の感じである。
馬立登山口〜水布弥谷登山道
勝手を知らない地域であり、市野保集落周辺は道が狭く車を停められるところが見付からなかったので、一番無難と思われる馬立登山口の墓地に車を停めて、市野保集落まで田んぼ道を歩くことにした。帰りは鶏籠山から道路を歩いて戻る予定なので、どこに停めてもトータルの歩く距離は変らない勘定になる。

十字路峠〜祇園嶽
十字路峠とは正式な名ではなく、道が十字路になっているので仮にそう呼んでいるだけである。峠からは的場山とは反対方向に登り、祇園嶽に向う。途中に”城山城、出城80m”の分れ道があったので後で行ってみることにした。

十字路峠〜亀の池
峠に戻り、的場山方向に縦走路を進んでいると道は尾根沿いの道とトラバース路とに分かれる。どちらを歩いてもこの先で合流するので道間違いの心配はない。峠から18分で馬立からの登山道である大手道の分岐点に出る。この先には蛙岩、亀岩があり、縦走路からは外れるが亀の池(きのいけ)に足を伸ばしてみる。

縦走路から離れて5分の距離にある”亀の池”に寄ってみる。池を半周して散策するが、思ったより大きな池で水面は薄氷が張っており、その上に水鳥が立っている姿は滑稽である。このまま進む道もあるようだが道に迷いそうなので引き返すことにした。

亀の池〜城山
亀の池から縦走路に戻り、一登りすると展望休息所に出る。名の通り展望が開け、丸太状の休息ベンチがあり、全山の地図も掲示してある。行楽シーズンには絶好の弁当を広げる場所に思えるが今日の雪面にはまったく踏み跡が無い。

城山〜的場山
城山を過ぎるとうっそうとした杉林の中に入る。古代山城の礎石等があるらしいが中途半端な昔のことには興味無く通り過ぎる。杉林を抜けると展望が開け、まだ遥か遠くに的場山が見える様になる。冬場に北から南に歩くとこれから先の山が全て逆光になることに気付く。道は痩せ尾根に入り唯一高度感のある登山道となるが、雑木が茂りアルプス感を邪魔している。これで雑木が無ければどんなにすばらしいことか。
鞍部に大きく下り、登り返すと高圧電線の鉄塔のある展望の開けた場所に出る。下から青竹売りの大きな音が流れ興醒めしてしまう。アンテナ管理道に出て長い階段を登り詰めると3時間10分で的場山に着く。

的場山〜両見坂〜鶏籠山
的場山から大きく下り、両見坂の峠に降り立つ。ここから登り返して鶏籠山に向う。峠から20分登ると鶏籠山に着く。山頂一帯は龍野城の城跡らしく、史跡への掲示も充実している。山頂からの展望はあまり良くないが木立ちの隙間からは平野部が望める。
山頂から南への下山路は通行止めとなっていた。引き返した方が車に近いのだが、それでは全縦走が半減する。通行止めを強行突破(?)すると、巨木が倒れかけておりワイヤーロープで支えているものだった。
鶏籠山〜龍野城
鶏籠山の標高は218mと低いが、登山口の標高は30mしかなく、標高差としては190mもある。
雑木林の道をどんどん下りて行くと両見坂に続く紅葉谷への分岐となり、更に少し下りると獣ネットがあり、それを潜ると城の中に出てしまった。城門を抜けて出てみると本当にお城だった。こんな所の登山口なんて判りっこ無い。
この城門の中に登山口がある。
何も表示がないので知らなければ入る勇気は出ないだろう。
石垣沿いの階段を進むと左の山門となる。
何故か納得のいかない下山となってしまった。
馬立の車に帰る
4時間46分で新龍アルプスを終える。後は城下町を抜けて栗栖川沿いに新龍アルプスを見ながら馬立へ帰る。
馬立までは1時間の歩き。帰りの駄賃に車で天然記念物の屏風岩を見に行く。
揖保川の屏風岩
帰り道、直ぐ近くに天然記念物の屏風岩とか言うものがあるらしいので見に行く。
近くを散策した人に聞いてみると、”あれじゃないですか”と頼りない返事、写真を撮りに来た人にも聞いてみるが、これでは?と言うだけ。帰って調べてみると、2枚の写真は磨崖仏らしく、屏風岩はもっと奥にある様だ。
揖保川沿いの岩壁に掘られた仏像、かつては穴が祠を支えていた様な感じがする。
こちらはかなりはっきりした仏像、謂れも歴史も判らない。
ここもかつて祠があった感じがする。
389mピークから見た的場山。
冬至の太陽は上がり切らず南面は逆光となってしまう。
最高峰は城山(458m)
兵庫100山』   アルプス感の無い偽アルプスと判っているが歩いてみた。
しんりゅアルプス
縦走路途中で見た揖保川周辺の集落。
広場となっている”本丸跡”に着く。