標高差:1,056m
宮崎県 延岡市
登り:4時間42分
下り:3時間33分(休息時間含む)
トータル:8時間15分 (休息時間含む)
ウィキペディアから
大崩山(おおくえやま)は、宮崎県延岡市北西部にあり九州山地に属する山である。大崩の名称は風化した花崗岩による崩れやすい地質に由来する。周囲には屹立する岩峰群があり、北東山麓には祝子川渓谷、南西山麓には鹿川渓谷を配する景勝地である。祖母山や傾山とともに祖母傾国定公園に指定され、訪れる登山者とハイカーは合わせて年間2万人にのぼる。
Road Map:延岡から県道207号線に入り、祝子川温泉目指して車を走らせ、更に少し走ったところに登山口がある。
Route Map:和久塚コースを登り、山頂を踏んだ後はリンドウの丘分岐に戻り、坊主尾根コースを下山する。
| 大崩山 |
分岐 |
小積ダキ |
分岐 |
坊主岩 |
大崩山荘 |
登山口 |
| 10:56 |
11:34 |
11:40 |
12:09 |
13:28 |
14:11 |
14:29 |
『日本二百名山、有数の大景観』
大崩山を登り終えて
西穂高に登って北アルプスの景観を始めて見た時の感動が蘇る山だった。アルプスと違うのは、良い意味で小さく凝縮されている点で一日でこれだけの展望と変化を楽しめるところはない様に思う。
九州の全ての山を登った訳ではないが、地元ハイカーに聞いても大崩山は九州一、日本でも有数の山ではないでしょうか。地元のハイカーが怒っていたのは”大崩山は九州の瑞牆山”と言われているらしいが、”瑞牆山が山梨の大崩山”でしょうと言っていた。瑞牆山は好きな山だが、俺もそれが正しいと思う。
今日の温泉
昨日と同じく祝子川温泉”美人の湯”に入る。露天風呂から大崩山を見ると山頂にはガスが掛かり雨が降っている様に見えた。今回はラッキーだった。
由布岳に移動する
先輩達とは別々の行動で由布岳登山口に移動する。先輩達は夕食に馬刺しを食べたらしいが、俺は登山口駐車場でコンビニ弁当(460円)を食べた。この格差は何?。
| 登山口 |
大崩山荘 |
分岐 |
袖のダキ |
下ワク塚 |
中ワク塚 |
上ワク塚 |
分岐 |
大崩山 |
| 6:14 |
8:10 |
6:53 |
8:10 |
8:45 |
9:21 |
9:42 |
−−− |
10:56 |
前日の移動
祖母山からは直ぐ近くの山であるが、道路は延岡まで出て大きく遠回りする必要があった。祝子川温泉に入り登山口に行くが駐車場が無い。登山口前の道路空きスペースに車を停めて車中泊とする。明日の早朝には先輩二人が駆け付ける予定。
”祝子川渓谷”も同じく、車からは凄い迫力の渓谷を見ることが出来たが、車を停めるスペースがなかった。祝子川渓谷を沢登りするとしたら、沢登りではなくロッククライミングになるほどの大きな岩で埋められていた。参考までに祝子川は”ほうりがわ”と読むそうです。
日本にも”モアイ像”があった!。祝子川温泉に到るまでの道路からは屋久島の千尋滝周辺に似た岩峰が見えて、車を停めてゆっくり眺めたかったが離合出来るスペースもない道なので、それは適わなかった。
登山口にあったルートマップ。漢字を使っていない変な名称ばかりで、老化した頭では地名を覚えられない。(クリックで拡大します)
”山火事注意”の垂れ幕が頂けないが、6時14分に登山口を出発する。ここで地元のハイカーに”坊主尾根コースは危険だから行かない様!”にの注意を受けた。それを聞くと余計に行きたくなってしまう。
登山口からは祝子川沿いにしばし進むが、沢音が心地よく雑木林なので雰囲気も良い。アプローチとは言え結構ハードな個所も多くあった。
22分で坊主尾根コース分岐の”大崩山荘”に着く。
周辺の岩は平らで滑りそうに見えるが、表面がザラっとしておりグリップが極めて良い。一見、危なそうに見えるトラバースも簡単に渡れた。
自分の予定もそうだったし、昨日、祝子川温泉の御主人の推奨でもある和久塚コースを登りに使うことにする。
展望が開けると”ウッヒョー!”の歓声が上がる。左が”袖のダキ”で右が”下わく塚”の様だ。妙義山に感激した三人であるが、それ以上の景観にいたく感激する。
39分にて和久塚尾根分岐に着く。分岐を和久塚コース側に曲がり、一本橋で祝子川を渡る。橋は見た目よりしっかりしており、補助ロープが付いているので怖くなく渡れた。
祝子川を渡ってからはアスレチックが始まる。狭い岩を抜けたり、岩越え、ロープ場が数多く出てくる。
高齢(失礼)を感じさせない軽やかな登りでロープ場をクリヤーして行く。
全行程中、唯一、息を切らせる登りであるが、雑木林の中で雰囲気は良い。
ここを登り切ると”袖のダキ”に出る。ここまで2時間弱掛かっているが、時間を忘れさせてくれるアスレチックな道だった。
”袖のダキ”に登ると目の前にいつもネットで見ていた”下わく塚”の岩峰が聳えていた。写真で見るより数段迫力があり、しばし見惚れてしまう。この後、”下わく塚”の上にも立たせてくれるのか?
”袖のダキ”から隣りの”小積ダキ”を見る。距離が近いので圧倒される迫力だ。坊主尾根の下りではここにも立ち寄る予定。
景色に感動し休憩するじっちゃん二人。”小積ダキ”は谷を挟んで直ぐ隣に聳えている。周辺の岩肌は丸やかで休息するには絶好の場所だ。
怖がり親父が谷底を覗くが、手には思い切り力が入っている。
素晴らしい岩峰の景観とアケボノツツジと、グリップの良い岩肌に酔いしれる三人だった。
見た目通りの岩峰なので、すんなりとは登らせてくれない。梯子在り、ロープ場在りでアスレチックは続く。
2時間30分にて”袖のダキ”から眺めていた”下わく塚”に着く。下わく塚の先端にはロープの設置が無く、戻りが危なそうなので行かなかった。
今回の遠征中、一番の天気になってくれたが、相変わらずもやっている。ここでは遠景を見るのでなく、近景を楽しむので問題なかった。
疲れて休憩するのでは無く、展望を楽しむ為の休憩が続き、歩行ペースは極めて遅い。GPSは平均速度1.3km/hを示していた。こんなにゆっくりな山歩きは久し振り
だ。
次に目指すは”中わく塚”。正面突破とは行かず、後ろから回り込む様だ。
”中わく塚”の麓を通る。この後、右側を後ろに回り込んで岩峰の上に立つことになる。
ロープの設置が少なく、両手、両足を使ってクリヤーして行く。
”上わく塚”への道は笹原となってきた。俺の前を歩いているのは我々の専属(?)ガイドさん。へんこつ親父だったが、後半は色々お喋りしてくれた。
”上わく塚”を見上げる。ここもトラバースして後ろ側に回り込む。
”思案橋”を渡る。ガイドさんに教えて貰わなければ何も思わず通り過ぎていた。今は立派な鉄製橋が掛けてあるが、昔は崩れそうな木製橋で、渡ろうか止めようか思案したらしい。一応、有名な橋だが今は誰も気付かない。
”上わく塚”への登りのロープ場に着いたが、メタボおばちゃんを含めた6人組みがロープ場にアタック仕掛かっていた。ここでもガイドさんのアドバイスで裏道があると聞いたので、そちらから登ってみる。ロープは無く一枚岩を自力で登る必要があったが、意外と楽しめた。
3時間40分にて”上わく塚”に着く。これは”上わく塚”から見た”中わく塚”の岩峰。天気は薄曇と変わってきてしまった。
ガイドさん曰く、”上わく塚”からしか見えない特異な形状の岩峰。西洋の騎士の鉄仮面にも見える。ガイドさんに岩峰の名前を聞いたが忘れてしまった。
下りはロープ場を通ろうと思っていたのだが、ゆっくり展望を楽しんでいたので、又もやメタボおばはんに先行されてしまった。先輩の一人は痺れを切らせて裏から降りてしまった。
ロープ場はこの狭い穴を潜り抜けて行くのだが、デブちんでは通れない程狭い。ここをザックを背負って降りようとする奴が居て大停滞する時があったらしい。我々はガイドさんのアドバイスでザックは下に置いてきた。ガイドさんのお陰で色々助かっています。感謝!
先に下に降りた先輩の写真には岩でけつが挟まったおばはんが写っていた。
細身で軽量の先輩は狭いロープ場をスルスルと下りて行った。
待つことしばし、”行くぞー!”と言いながらビビッてます。
”上わく塚”から大崩山までは打って変わって笹薮の面白く無い道に変わる。大崩山を登ったことがある人は、途中で”リンドウの丘”にエスケープしてしまうが、我々は初めてなので山頂を目指して面白くない道を進む。
4時間42分にて”大崩山”(1,643m)に着く。途中の”石塚”は展望が良いが、大崩山は噂通り展望が無い。写真を撮って笹薮道を戻る。どこから現れたのか60名のツアー登山者と遭遇する。幸い”石塚”の広場で交わすことが出来たが、笹薮道で遭遇していれば偉いことになっていただろう。
ガイドさんのアドバイス通りに和久塚尾根の分岐まで戻り、”リンドウの丘”に向かい、5時間26分にて”リンドウの丘”先端の”小積ダキ”に着く。”小積ダキ”から先ほどまで歩いていた和久塚尾根の左、”上わく塚”、右、”中わく塚”を見る。この山の特徴は登っていた岩峰を他の岩峰から眺められることだ。
”小積ダキ”で昼飯とする。先輩の立っている所は実は下が右写真の様に抜けており、しばらくは気付かなかった。
岩の厚みは1mを切っており、下は完全に抜けている。誰が一番、端しまで寄れるのか、肝試しをするが、最高齢者が優勝した。
”小積ダキ”から坊主尾根途中の岩峰を見る。
同じく”小積ダキ”から直ぐ隣りの”象岩”を見る。坊主尾根の下りは”象岩”の下を通ることになる。
坊主尾根下り途中から”袖のダキ”を見る。凄いところを歩いてきたんだ。
全山開花とは行かないが、標高が下がると
”アケボノツツジ”の花が目立つようになる。
”象岩”の下辺りからリンドウの丘、”小積ダキ”を見る。近過ぎて1枚の写真には納まらず3枚の写真を繋げる。
左写真のテッペンで展望を楽しんでいるハイカー。俺達も先ほどまであそこで展望を楽しんでいた。
滑落すれば命を落とす様なトラバース路であるが、ここでもグリップの良い岩肌と補助ロープに助けられる。
坊主尾根は梯子とロープ場が連続して出て来て”大人のアスレチック”を充分楽しむ。一部梯子が壊れていたりするが、通行には問題なかった。
妙義山でもそうだったが、年寄りの癖にこんな場面になると急に元気になる。
アスレチックが続くので息が切れることなく、時間を忘れて楽しく下山していける。
しかし、何でこんな良い山が百名山から漏れてしまったのか。個人的には祖母山を外して大崩山を加えて欲しい。
淡々とした下りは大の苦手な方であるが、今日の下りは登り同様に変化が多く、次に何が出てくるのか、本当に楽しみながら下山出来た。
下り始めて2時間30分で”坊主岩”に着く。坊主尾根はこの岩が元で付けられたのか?。”坊主岩”全周が垂直な壁で登る手立てはない様だ。このテッペンに立たされても怖いわな。
まだまだ、梯子、ロープ場が続くが”坊主岩”を過ぎた辺りからは穏やかな道になってくる。
標高を下げていくと山肌をアケボノツツジが赤く染めていた。花目当てで来た訳ではないが、花が咲いていると嬉しいものである。
今回の遠征
大崩山ガイド
祝子川を渡った頃から地元のハイカー二人と抜きつ抜かれつの同じペースとなり色々アドバイスを受ける。一人は歳だからと言いながら我々と同じペースだし、もう一人のへんこつそうな親父は”数え切れないほど大崩山に登っている。”とのたまう程、地形をよく知っている。この別々の二人を勝手にガイドと決め込んで付いていく。
梯子、ロープ場が終わってからは雑木林の穏やかな道に入っていくが、たまに岩下りも出てきた。小さな沢沿いに下り、祝子川の本流を丸太橋で徒渉して、大崩山荘から元の道を帰る。
”小積ダキ”からの下り3時間33分、全工程8時間15分にて大崩山を終える。
”袖のダキ”からこれから登る尾根道と”下わく塚”を見る。本当に登れるの?
おおくえやま