〔127〕裏妙義山

2015年04月24日


日本二百名山に戻る

群馬県安中市
Road Map :上信越道を松井田妙義ICで降りれば登山口まで10分程の距離。
Route Map:国民宿舎 裏妙義近くの登山口を基点に丁須の頭〜三方境を周回する。
日本二百名山』 くさり場の危険度に関しては表妙義山に負けてはいない。
    標高差:592m
累積標高差:1,042m
裏妙義山
今日は人気の”丁須の頭”をメインに周回したが最高峰の”谷急山”(1,162m)には行かなかった。目的が最高峰では無く”丁須の頭”のテッペンに立つことだったのであるが、臆病風が吹いて結局、テッペンに登ることが出来なかった。これは帰宅してからも後悔している。
くさり場メインの山は山仲間と
まぁ,最初から判っていることであるが、折角のくさり場を通過するのに人物が入っていない写真を撮ってもスケール感が出ずに面白くない写真となってしまう。知らないハイカーでも良かったのであるが、今日は金曜日、俊足の消防士しか来ていなかった。山仲間が一緒なら”丁須の頭”も見栄から登っていたと思う。
荒船山に行く
荒船山のリベンジはあくる日の予定であったが、裏妙義が短時間で片付いたので余力を使って今日中に登っておこうと気が変わった。荒船山は人気の山なので明日土曜日ではハイカーで混む心配もあった。国民宿舎”裏妙義”の温泉に入りたかったが我慢して荒船山に急ぐ。
丁須の頭(1,057m)
コースタイム:5時間22分
登り:1時間59分
(丁須の頭まで)
下り:3時間09分
(三方境経由)
表妙義山に登り裏妙義山へも登ったハイカーは自慢げに表と裏を登ってこそ妙義山と言うが、そんな自慢話しはどうでも良く、丁須の頭に登ってみたく裏妙義山に行ってみた。結局、丁須の頭には登れなかった。
上信越道の横川SAで車中泊をして早朝に国民宿舎”裏妙義”に入る。まずは登山口を確認すると、国民宿舎の左横から伸びる林道を進む様であった。ここにはトイレ、休息東屋があり、丁度、シャクナゲが満開となっていた。日帰り入浴も出来て入浴料は400円と安い。
国民宿舎の写真は下山時のもの、朝はガスガスで写真に成らなかった。
国民宿舎から伸びる舗装された林道を走ると500m程で登山者用の駐車場があった。駐車場の手前の登山口も確認出来た。今日は金曜日なのでハイカーは来ていない様だ。独りぼっちか!
6時12分に駐車場を出発して登山口に入る。気温12℃、
今日は暑くなりそうだ。
スギの樹林帯の中、階段で整備された登山道を進んで行く。
開けた所から前方に峰が見られたがガスで覆われていた。
10分程の歩きで沢に出る。木製の橋は朽ちており形がない。
広い河原の中を踏み跡を追って進んで行く。勾配は殆んど無い。
大きな岩が出て来るとしっかりしたマーキングがあり安心感があった。
大きな岩の上り下りが多くなって来るが、今の所歩行困難な場所はない。
新緑と沢音に包まれて気持ちの良い道だ。
小さな渡渉が何度か出て来るが、沢水は少なく大きな飛び石があったので渡渉困難な箇所は無かった。
通り難い岩を乗り越える。距離の割りに時間が掛かる様になって来た。
初めて出て来たくさり場は特にくさりが必要な程の所で
はなかったが、いよいよ始まるのかの感じがした。
倒木の上を歩く。特にくさりは必要なかった。
見上げると様々な奇岩が見えたが、この時間帯では逆光になってしまった。
観光化された表妙義と違い、奇岩には何の名前も付けられていない。奇岩に名前を付けて頂き、それを地図上に記載して貰えると現在地が判り易いのだが・・・
次々と奇岩が現れる。
この様な穏やかな場所は少なくなって来た。
雨の後はこの限りではないだろうが、沢水が殆んど無くなって来た。
雨でも降れば沢になりそうな一枚岩の登山道。
何の変哲も無い大きな岩であるが、岩の下から伏流水が湧き出ていた。
1時間丁度の地点に”炭焼き窯?”があった。中を覗いて見ると綺麗な状態でしっかりした空間が残っていた。動物の住みかを期待したが何も住んでいなかった。
ここまでも相当標高を稼いでいるがまだ沢沿いの道が続いている。
この大きな岩には登ることなく巻いて行く。
これだけの奇岩があるのにどれにも名前は付けられていなかった。クライミングに使われた跡も無い。
にょきと伸びた奇岩の横を通って行く。
沢道と言うより岩峰登りに近くなってきた。空が見えて来たので尾根筋は近そうに思えた。
標高を稼ぐに従い沢の水は無くなってきた。
沢筋最後のくさり場はくさりの助けが必要な程の勾配であり、この先の景観に期待して這い上がる。
斜面は勾配を増して来てくさり場が出て来る。
分岐は両側がくさり場のナイフリッジになっており、靴巾三つ程の巾しか無かった。
1時間43分にて”御岳”及び”横川駅”への分岐に着く。
石門の様な岩の隙間があったが、ここを通り抜けることは無く松井田方向の展望が得られる展望地になっていた。しかし、濃いPM3.5の影響か見通しは極めて悪かった。
分岐のナイフリッジから下って行く。
突然、頭上に”丁須の頭”が見えるくさり場に出た。
まずは険しいくさり場を登る。
濡れて苔生したくさり場はよく滑り、くさりを頼らないと登れなかった。路面のグリップは最高に悪し。
1時間59分にて”丁須の頭”(1,057m)の根元に着く。ザック、ストックを置いて早速テッペンに登るべくトライするが、最初のOH部分に足が掛かりが無く巧く登れない。腕の力だけで登ろうとするが腕力に余力が無く、誰も居ない所で無理をしても・・・と結局は諦めた。
テラスから下山していると青年が走って登って来た。久し振りに丁須の頭に登ると言うので見学させて貰うことにした。所が彼が写真を撮ってくれと言うので、彼のスマホで写真を撮っている間に登ってしまっていた。足裁きを盗もうと思っている間にテンペンに登ってしまった。
大きなくさり場を消化して、小さなくさり場でテラスに上がる。
下りて来た彼と話しすると、山岳救助隊に入っていると言う。しかも仕事は消防士で毎日こんな訓練をしているのだ。今日は仕事があると、又、走って下って行った。
彼が残ってくれるのであればアドバイスを貰いながら再度トライするのであるが、下山してしまったので、仕方なくおいらも下山する。登って来たくさり場をコルまで下って行く。
コルまで下って丁須の頭の西側のピークに登って行く。
そのピークまではくさり場で登る。峠である”三方境”までは尾根筋の易しい道かと思っていたが、おっとどっこいであった。
くさり場を登り切ると体一つ分の狭いチムニーの下りが待っていた。こんなの簡単と下り始めるが、途中2ヶ所にOHがあり、体が挟まるのと合せて結構難儀した。
チムニーを下り切って考える。”丁須の頭”も登らないと先に行けないとなれば、絶対に登っていただろう。(今更、遅いか!)
先ほど見えていたピークは”赤岩”と呼ばれているらしく、赤岩には登ること無くトラバースして行く。
樹木の隙間から大きなピークが見え出した。
えっ、あれを登るの?
右手の壁のテッペンが赤岩であり、壁の途中をトラバースして行く。いい感じの登山道だ。麻呂は嬉しいぞ♪
赤岩のトラバース路に入って行く。
殺伐としたトラバス路途中に”アカヤシオ”が咲いていた。群生では無く単発的に咲いていた。
赤岩のトラバース路核心部。岩道は巾が狭いがしっかりとした岩盤であり、安心して歩けた。対向者が来なくて助かった。
ここで道を見失う。谷間に入ると三方向に踏み跡らしき落葉の積もった道があったが、上方向に歩き適当に右手の斜面を登ると対面の斜面にくさり場があるのが見えた。左手の斜面は登山道には見えなかった。
先ほど見えたくさり場に取り付く。岩は苔生しており、よく滑るので打ち込まれたピンを利用して歩く。落葉が積もった箇所は一見道に見えるが、絶対に踏み抜くと思う。
強烈なトラバース路が出て来た。北岳のトラバース路とよく似ているが、北岳程の強烈さではなかった。しかし、面白い登山道を作ったものだ。
トラバース路はアルミ梯子を利用したものであり、アルミなので剛性が無くギシギシとよく撓む。
トラバース路の詳細はアルミ梯子にラスメタルを被せた物である。アルミ梯子は結構痛んでいた。
トラバース路の後半はアルミ梯子すら無くなっていた。
岩盤を削った道は広い所で靴巾二足分、今立っている所は靴巾一足分しか無かった。くさりがあれば恐くはない。しかし、写真を撮る時は流石に恐かった!
トラバースを終えて全景を撮る。天気も良くなりよい感じの写真が撮れた。ピークを通らない分、体力的には助かる。
と、安心していると直ぐにくさり場が出て来た。
普通の登山道に戻るとホッとするが、まったく面白くない。
上信越道が見える展望地があったが、前述した様に見通しが極端に悪い。
前方に鋭いピークが見えて来たが、あんな鋭いピークには登ることは無いだろう。(裏切るなよ!)
右側には更に奇岩が続いている。妙義山らしい景観が続く。
再び名無しの奇岩が出て来た。全て樹木越しに見ることになる。
消防隊員以外では初めてハイカーと出会う。トラバース路を通り抜けるの
を待って話しする。お歳は聞いていないが、京都からのハイカーで結構
なおばあちゃんだった。昨日は表妙義を登ったらしく冒険好きなのだろう。
冒険好きならと”伊勢山上”を紹介すると既に知っており、行ってみたいと言われていた。この先の道は大丈夫だろうかと心配してしまうが、表妙義をこなしているのであれば心配は要らないだろう。”丁須の頭”は登るのだろうか? 一緒に行きたくなってしまう。
又々、大きなピーク烏帽子岩が見えて来た。烏帽子岩(1,117m)には登攀でないと登れないらしく、ここも巻いて行くことになる。
烏帽子岩を通り過ぎて”赤岩”と”烏帽子岩”を見る。行ったことは無いがモニュメントバレーに似ているのでは・・・
同じく振り返ると”丁須の頭”が見えた。特長のある岩なので直ぐ判る。
何の表示も無かったが、表妙義の星穴と同じ”風穴”と呼ばれている岩があった。登山道と風穴が接近している為、全体が撮れないが、通り過ぎると薄っぺらい岩だった。
やばい登山道は終り、トラバースして来た”烏帽子岩”、”赤岩”、”丁須の頭”を振り返り見る。
穏やかな縦走路に入ると、再び”アカヤシオ”が咲いていた。
”丁須の頭”からの下山1時間51分にて”三方境”に着く。ここで楽しかったスリルとデンジャラスな縦走を終える。
”三方境”の分岐からは普通のハイキング道となり、退屈な道を下山して行く。
下には人が入れそうな空間があり、勝手に”雨宿り岩”と名付けたが、この辺りは似た大岩が沢山あった。
沢水の有り無しを含めて小さな沢を沢山横切って行く。
新緑が綺麗なので眺めていると”もみじ谷”の表示があった。新緑は綺麗だが、紅葉の時にはもっと綺麗なのだろう。
疲れた体を癒してくれる新緑の林。そんなのどうでもよいから早く下山させてくれ。
長い下山路の後、中木川が見えて来た。もう駐車場は近いはず。
やがてヒノキ林に変わって、更に早く下山させてくれと思う様になる。
5時間22分にて、下山3時間09分にて登山口の駐車場に戻る。
出発時はガスガスであったが、下山時には暑い程に晴れてくれた。
最後はうっとしいモミの林の中を抜けて行く。前方には裏妙義の山が見えていたが”丁須の頭”は特定出来ていない。見えていないのかも。
(和名倉山)
今回の遠征
04/24 04/24 04/25 04/26 04/27
裏妙義山 荒船山 諏訪山 白石山 武甲山