〔100〕宮之浦岳 (1,935m)

    標高差:570m
累積標高差:1,462m

2010年03月21日


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鹿児島県屋久島町
淀川登山口 淀川小屋 小花之江河 花之江河 黒味岳分岐 投石平 宮之浦岳
5:26 6:08 7:16 7:26 7:47 8:13 9:23
登り:3時間57分
宮之浦岳 投石平 黒味岳分岐 黒味岳 黒味岳分岐 花之江河 小花之江河 淀川小屋 淀川登山口
9:44 11:08 11:48 12:20 13:00 13:12 13:20 14:20 15:09

前日の移動
宮之浦港に昼前に着いてからは、千尋の滝、ヤクスギランド、紀元杉を見学してから、淀川登山口に入り、夕食はレトルトで自炊し、車中泊とする。

リベンジ達成
リベンジの山は沢山残っているが、費用、天候で屋久島が一番リベンジ困難な山と思っていた。永田岳には登れなかったが、宮之浦岳へのリベンジが達成でき、黒味岳へも登れたので充分満足出来る山行きだった。

トータル:9時間43分 (沿面距離:17.8km)

ウィキペディアから
屋久島では、麓より見える山を「前岳」(モッチョム岳・愛子岳等)、麓より見えない山を「奥岳」と呼んでおり、宮之浦岳は奥岳の一峰で屋久島最高峰である。海岸沿いの人里からは、姿を望むことが出来ず、山の上か海上からしか見ることが出来ない。地質は花崗岩からなり、山上では侵食された奇岩が多く見られる。植生は山頂部は風衝草原で、その下に屋久杉の多い樹林帯が広がる。

Road Map :鹿児島港からフェリーで屋久島入りし、淀川登山口へ。
Route Map:登山口から花之江河を経由して、宮之浦岳を往復する。下山時には黒味岳に寄ってみた。
今日の風速
宮之浦岳の風速は判らないが富士山頂では風速70m/sを記録したらしい。時速に換算すると252km/hとなり、新幹線の屋根に立っている状態だ。果たして宮之浦岳は何mの風が吹いていたんだろう。
今日の温泉

前回、利用した3百円の”楠川温泉”と決めていたが、小汚い温泉と説明すると、綺麗な温泉に入りたいとクソ贅沢なことを言う。
ならばと日帰り入浴が可能な”屋久島グリーンホテル”に行って入浴料金を聞いてみると630円と言うので、ここに決めた。
ロビーで630円を払うとタオルとバスタオルを貸してくれ、浴場にはカミソリ、ローション類があり、ドライヤーも無料、露天風呂は無いが浴槽は広く展望も良い。これで630円は3百円の楠川温泉に行くより絶対にお得で満足が得られる。
今日の寝床
今日も”みち草”で夕食を食べたかったが、夜の営業時間まで30分もあり、宮之浦に出て食堂を探すことにした。適当な食堂を見付けて食事を注文するが、店が混んでいて長く待たされる。これならみち草に行っていれば良かったと後悔する。
夕食の後はコンビニで買い物をして、白谷雲水峡に車を走らせ、駐車場で車中泊とする。
今回の遠征
03/20 03/21 03/22
ヤクスギランド 宮之浦岳 白谷雲水峡
黒味岳(1,831m)
下り:5時間25分(黒味岳登頂含む)
真夜中の大嵐はすっかり上がり、新月なので綺麗な星空が見えていた。パンとコーヒーで簡単に朝食を済ませ、まだ暗い中、出発準備をする。
気温は8℃、まだ風が残っているので寒いが、ハイキングの軽装備とする。5時26分、ヘッデンを付けて出発する。(ヘッデン持っていない者、約一名)
42分で”淀川小屋”に着く。淀川小屋には多くのハイカーが泊まっている様だった。もうヘッデンの要らない明るさになっており、淀川の綺麗な水も見ることが出来た。写真では淀川橋は真っ暗であるが、肉眼では橋の向こうまでも見えていた。バカチョンカメラのレンズの明るさは人の眼には及ばない。
昨夜の大雨で登山道は水浸しであるが、砂質の路面なので、泥で汚れることはまったくなく、問題無く歩けた。
すっかり明るくなり”高盤岳”(1,711m)の山頂に”トーフ岩”が載っているのが見えた。
山頂のてっぺんに、しかもこの奇異な形、ヤクスギよりも”トーフ岩”に興味が向いてしまうのは俺だけか。でも、どう見てもトウフではないと思うのですが・・・
展望所”の表示に釣られて薮道に入ってみると、展望岩があり、周辺の山々が見渡せた。この先にももう一ヶ所、展望所があった。
ここまで3.5kmを消化、樹林帯の展望の利かない道ではあるが、所々からは周辺の山も望めた。
”展望所”から見た”宮之浦岳”方面。右奥は投石岳、正面奥は宮之浦岳と思うが、黒味岳以外は自信なし。
1時間50分で”小花之江河”に着く。
この寒い時期に”小花之江河”に来ても、広がる湿地を見るだけで何も見所はない。花が咲く初夏に来てみたいが、その時にはこんな静かな山歩きが出来ない程の人込みになると思う。
”小花之江河”からはまだ近くに”高盤岳”が望めた。
これは木(モミ?)の根っ子であるが、淡路島南端の沼島で見た”鞘型褶曲”(さやがたしゅうきょく)によく似てる。
2時間丁度で”花之江河”に着く。この少し手前に”宮之浦岳まで4.0km”の表示があったので、この辺りで丁度半分の行程となる。花之江河は小花之江河と同じく、この季節に見るべきものは何もないが、沼にあったカエルの卵を教えてやると、カエルの卵を初めて見たと言ったので、その言葉に驚いた。
六甲山系 荒地山の”岩梯子”を倒した様な所を通る。
退屈しない程度にロープ場が出てくる。今日は職場の遠足であるが、こんな場所に躊躇しない連中だけなので助かった。
一登りすると水の少ない沢に出るが、本来、ここは水が流れていないと思う。登山道の崩壊が進んでおり、気が付くと進入禁止の場所を歩いていた。
昨夜の大雨の影響か、登山道には水が流れているが、岩肌のグリップが良く、沢歩きをしている感じで楽しく通過する。
2時間47分にて”投石平”に着く。黒味岳を挟んで丁度”花之江河”の反対側となる。
”投石平”は開けた場所なので、吹き飛ばされそうな強い風が吹いていた。
”投石平”から見た”投石岳”。
西側遠くに鋭い山が見えているが、あれが”中島の頭”と言われている山か?
ほとんどのロープ場はロープの助けは要らなかったが、ここは一枚岩でロープの力を借りるのが得策だった。
”投石平”からは樹木が無くなり、終始、展望の良い道が続く。
手前のピークから”宮之浦岳”が顔を覗かせてきた。
長年の風雨により山頂に岩が残させたのだろうが、多くの山頂に岩峰が残っているのが特質もんだ。
淀川からの登山道の良いところは、次々現れる奇岩群が見えれることだ。
強風にも耐えて不思議なモニュメント岩は健在だった。
一峰を乗り越す毎に前方に見える山が変わってくる。
前方に”宮之浦岳”を見ながら小さな沢沿いの道を進む。
”翁岳分岐”を過ぎて”栗生岳”に向かう。翁岳への道は踏み跡としてははっきりしているが、ササ薮が茂り、登りたい気がしない。
”栗生岳”登り途中から”翁岳”(1,860m)を見る。行ったことはないのだが、アメリカのメモリアルパークに似ており、好きな山容である。
しょぼい”栗生岳”に向かって真っ直ぐに登山道が伸びている。ちょこっと顔出しているのが”宮之浦岳”。
2時間47分にて”栗生岳”(1,867m)に着く。実際の山頂は岩の上であるが、前回同様、登る気にはなれず、宮之浦岳に急ぐ。右手の岩穴には小さなお宮がある。
まだ9時25分、時間にも体力にも余裕があったので、予定通り”永田岳”に向かったが、強風に負けて敗退、引き返して山頂の岩陰に避難する。
3時間57分にて九州最高峰の”宮之浦岳”(1,936m)に着く。穏やかに見える写真であるが、超強風が吹き抜け、カメラを構える手もじっとしておれない。取り合えずリベンジは達成、お二人さん、同行有難う御座いました。
登って来た登山道を振り返り見る。早いスピードでガスが飛んで行く。今日の霞は黄砂の影響らしい。
永田岳”までは往復2時間の距離、当然、行こうとの話になり、”宮之浦岳”を下り始めると、半端ではない強風となり、一時、岩陰に避難する。果敢にもメタボおばちゃんが小学低学年の子供を連れて下りてきた。”強風で吹っ飛んだ”はオーバーな表現ではあるが、子供はよろけて立っていられなくなり、それでもメタボおばさんは引きずって下りて行った。それを見た我々は断念して引き返すことにした。
”永田岳”には登りたかったが、この強風時に登っても楽しくないと思う。”永田岳”は次回に回すことにして、素直に下山に入る。
”永田岳”に登らなかった分、時間に余裕が出来て、散策気分でゆっくりと下山する。
屋久島にはシャクナゲが至る所に一杯茂っている。屋久島を訪れるベストシーズンはシャクナゲが開花する時期だと思うが、大変な人混みになるらしい。
赤いカッパを着ているのは風対策であり、今日は登り下りで、なんどウィンドブレーカーを着たり、脱いだりしたことか。
これでコースタイムを大きく増やしていると思う。
下山1時間24分にて”投石平”に戻る。風当りの弱い所を探して昼飯とする。風さえなければ暑い位のポカポカ陽気なのに、風の為に体感温度は相当低い。
宮之浦岳の山頂で会ったあんちゃんが日向ぼっこをしていた。ここはポカポカ陽気であるが、黒味岳の山頂の風は半端ではなかったらしい。
下山2時間04分にて”黒味岳分岐”に着き、疲れ果てた年寄りに配慮無く、サルが黒味岳に登ると言い出す。分岐から往復1時間らしいが、かなりの急登が続き、ロープ場も3ヶ所あった。
”黒味岳”を目の前にしたこの辺りもポカポカ陽気で、もしや風は収まったのかと思ってしまう。
”黒味岳”へは右回りに周り込む様に登って行く。
”黒味岳”への登り途中で”隣のピーク”を見る。サルの年寄りイジメで下山時には”隣のピーク”にも行くことになる。
同じく登り途中から”宮之浦岳”と”永田岳”を見る。どう見ても”永田岳”の方が男前だ。左の岩は今にも落ちそうな感じで目を引き付ける。
分岐から32分で”黒味岳”(1,831m)に着く。ここまで風が無かったのに山頂に出ると、あんちゃんが言っていた通りに超強風が吹き抜け、いつもは登るてっぺん岩の上には怖くて立てない。展望は抜群であるが、風で落着いていられないので直ぐに下山する。
下山途中の”隣のピーク”にも行ってみる。
隣のピークも展望は抜群で風も変わらず抜群だった。何やら測候所的な設備があったが、詳細は見ていない。
隣のピークから”黒味岳”を見る。展望山として黒味岳だけを登りに来るハイカーも多い様だ。
下山時の”花之江河”
”花之江河”から先程まで山頂に居た”黒味岳”を見る。
下山時にも再度”展望所”に寄ってみる。同じ景色なのに又、写真を撮ってしまう。
登り時は暗い中で見た淀川の下流側。
同じく上流側を見る。水が綺麗だ。
下り4時間49分にて”淀川小屋”に戻る。
誰も居なくなった”淀川小屋”の内部。無人小屋であるが綺麗に掃除が行き届いている。
淀川登山口のトイレと駐車場。狭い駐車場は満車状態であり、道路にまで車が停めてある。バス待ちのハイカーを一人、拉致して山を下りる。
移動途中に”屋久杉自然館”があったので寄ってみるが入館料が600円と高く、入るのは断念した。付近を散策していると別館があり、ここは無料だったので入ってみる。無料だけあり大したものは無かったが、ここは本館のチケットを持っている人が無料だそうだ。
屋久島自然館”の様子はネットで見れます。でっかいヤクスギがあるだけで個人的には興味は薄い。
樹木で覆われて展望の無い道ではあるが、雰囲気良く退屈はしない。
登り時にヘッデンを付けて歩いた道を緩やかに登り、緩やかに下ってい行く。登山口と淀川小屋の標高差は19mしか変わらない。
下山5時間25分、トータル9時間43分にて淀川登山口に戻る。距離は往復17.8kmと長かったが、標高差が570mと少ないので楽な山ではあった。ただ、累積標高差は1,462mに達している。
オーシャンビューの”屋久島グリーンホテル”。兎に角、ホテルマンの対応が良過ぎて貧乏人はドギマギする。お勧めの日帰り入浴場です。
縄文杉はこんなに小さかった
世界の巨木”と比べると縄文杉は世界レベルから遠かった。同じ巨木を見るなら”シャーマン将軍”を見てみたいが、カリフォルニアなのでおいそれとは行けない。
日本百名山』  前回は山頂付近で雨となり展望が得られなかったのでリベンジをする。
みやのうらだけ