〔078〕仙丈ヶ岳 (3,033m)
2008年08月02日
'04年09月に訪れた時は簡単に登れる3千m峰で良い山だと判ったのだが、ガスで展望が得られず、再度、登って見たいと思っていたのが、今日果たす事が出来た。

長野県伊那市


標高差:1,003m
日本百名山』  晴天下、南アルプスの女王らしい山容を見せてくれた。
Road Map :車は戸台の仙流荘前まで、そこからシャトルバスで北沢峠の登山口まで行く。
Route Map:北沢峠から小仙丈ヶ岳に向かい、仙丈ヶ岳から大仙丈ヶ岳を往復して藪沢側に下る。
北沢峠 大滝頭 小仙丈ヶ岳 仙丈ヶ岳
5:38 6:47 7:43 8:57
登り:3時間19分+大仙丈ヶ岳往復1時間05分
下りは比較的楽だった
全工程8時間で仙丈ヶ岳を終了する。登りは睡眠不足が祟り、結構、体が重かったが、下りは見所もあり、退屈せずに下り終える事が出来た。
良い山です
甲斐駒より標高は高いが南アルプスでもっとも簡単に登れる山だった。しかも大展望が得られ、お花も沢山咲いているので多くのハイカーが訪れるのも無理のない話しだ。北沢峠の
長衛荘からは”予約していない方は宿泊出来ません”とのアナウンスが流れていた。それ程、今日はハイカーで一杯なのだ。
今日の温泉
出発が早かったので駐車場に戻った時はまだ2時30分、戸台口の仙流荘にも温泉があるが、ハイカーで混みそうなので伊那まで足を伸ばして”みはらしの湯”(600円)で汗を流す。
ウィキペディアより
北東に小仙丈岳(2,855m)・南西に大仙丈岳(2,975m)の小ピークを従え、さらに大仙丈岳の南側には、南アルプス中部の塩見岳に至る長大な仙塩尾根が連なっている。また、尾根の間には、東側に小仙丈カール・北側に藪沢カール・南東側に大仙丈カールと三つのカール(圏谷)を擁し、山容は比較的穏やかであるが、西面は急峻で岳沢が沢登りや冬季の氷瀑登攀の対象となっている。高山植物の非常に豊富な山として知られている。森林限界を抜けてハイマツ帯に入ったときに一気に眺望が開け、南アルプスの山並みが広がる。
仙丈ヶ岳 仙丈小屋 馬ノ背ヒュッテ 藪沢分岐 大平山荘 北沢峠
10:55 11:12 11:48 11:55 13:18 13:39
下り:2時間44分
全工程:8時間01分(休憩時間含む)
昨夜、戸台口”の駐車場に着いたのは1時30分、広い駐車場は既に車で一杯だった。早朝4時、臨時便バスが出るアナウンスが響き渡る。定刻の始発は6時25分なので、やけに早い臨時便ではないか。いそいそと準備をしてバス停に急ぐ。
臨時便の始発には乗れなかったが4時45分発の第二便には乗ることが出来た。シャトルバスは補助席まで使う満席。料金は往復2400円、18L以上のザックは荷物料金となり200円取られる。
トイレを済ませ、トイレ横の登山口から5時38分に登り始める。
バスに乗ること50分程で登山口となる”北沢峠”に着く。前回、宿泊した長衛荘は針葉樹林の中に清々しく建っている。北沢峠で既に標高2,030m、楽な三千m峰登りが出来そうだ。
トウヒか、コメツガか、オオシラビソかの区別は付かないが、針葉樹林帯を緩く、きつく登っていく。風は無いが気温が低く、気持ちは良いが息切れは相変わらず。
きつい登りがあっても一貫して続くのではなく、その後に緩斜面が待っているので、ペースは必然的に上がってしまう。
1時間09分登り続けて藪沢分岐点である”大滝頭”に着く。多くのハイカーが休息していた。前方に既に出発していた団体さんが居たが、道を譲ってくれてまとめて抜いてしまう。(実は2時間しか寝ていないので寝不足で相当体調不良)
樹間から展望が得られるようになってきた。甲斐駒、アサヨ峰は逆光で綺麗に見えない。逆に甲斐駒から仙丈を見た時は朝日が仙丈に当たり、見事な光景だったのを覚えている。
振り返ると甲斐駒ヶ岳、鋸岳の間に、遥か遠く八ヶ岳が見えている。この方向から見る八ヶ岳の赤岳は独立峰のように聳えているのが印象的だった。
1時間35分にて展望の少ない樹林帯を終えて”高山帯”に出る。前方には”小仙丈ヶ岳”まで穏やかに伸びる登山道が見えている。
北東面を見るだけでも、そうそうたる百名山が見えた。もう少し右には北岳、間ノ岳も見えている。早朝は東の山から西の山を見ると綺麗に見えるのだろうが、仙丈への登りからは東の山を見ることになり、午前中は逆光となってしまう。
展望の良いハイマツ帯の道を”小仙丈ヶ岳”に進む。風が吹き抜けるようになり、樹林帯の登りで汗を掻いた体には心地良い。
2時間05分にて”小仙丈ヶ岳”(2,855m)に着く。
ここで標高2,855m、下界では考えられない程の涼しさだ。
まだ7時43分、甲斐駒に中々お陽さんが当ってくれない。気温を測ろうと温度計を岩陰に置いたまま展望を楽しんで出発する時にはすっかり忘れてしまい、温度計を置いたまま出発してしまった。高千穂峰では車の下の日陰に温度計を置いて、そのまま出発して引いてしまうと言う失態もしている。今年に入って俺にとって大切な温度計を2ヶも失ってしまった。(共に百均)
”小仙丈”からこれから行く”仙丈ヶ岳”を見る。壮大なカールの稜線に登山道が伸びている。タオルを被った奥様は日焼け対策で大変な様だ。
薄雲は広がっているが、お陰でガスが上がってくるのが遅く、
仙丈ヶ岳まで天気は持ってくれそうな感じがする。
前回、まったく見ることが出来なかったアルプスの縦走路らしい稜線が伸びている。
歩いて来た稜線を振り返り見る。甲斐駒ヶ岳の高さが目線になってきた。
北面のカールの下を見ると下山時に通る予定の”仙丈小屋”が見えていた。
”仙丈ヶ岳”の山頂を見上げると、ハイカーで満員状態になっていた。どうも団体さんが居座っている様なので、みんなが出発するまでゆっくりと歩くことにした。
3時間19分にて”仙丈ヶ岳”(3,033m)に着く。奇しくも前回と同じ時間だ。今回は景観を楽しみながらの歩きだったので、ペースは今回の方が速かったのだろう。体調不良なので人が多いにも関わらず長時間休憩することになり、お陰で360°に広がる百名山をじっくりと眺めることが出来た。
山座同定をすると恵那山から始まり、御嶽山、中央アの空木岳、宝剣岳、北アは乗鞍岳から始まり槍ヶ岳はもちろん、白馬岳まで見えていた。北側には蓼科山から八ヶ岳、南に目を転じると北岳から始まり、間ノ岳、塩見岳までは判別出来るが、悪沢岳、赤石岳はどれがどれか判らない。当然、東には地蔵岳から始まる鳳凰三山が聳えている。つまり全アルプスが見えており地図を開くことなく同定出来た。
当初、”大仙丈ヶ岳”まで行きたいと思っていたが、実際にコースを見ると厳しそうなので萎えてしまい、止める気でいた。ところが相棒が行くと言い出し、体調不良で足に来ているが付いて行くことにした。
鞍部まで下りていくと両側が大きく落ち込んだナイフリッジとなっていた。よろけない様に、つまづかない様に気を付けて通り抜ける。
この岩だらけの尾根道に高山植物が咲き乱れている。広大なお花畑こそないが、お花の種類は凄く多い。
大仙丈ヶ岳への鞍部からの登り。
稜線の両側は強烈な落ち込みであるが、登山道がしっかりしており恐怖感はない。
仙丈ヶ岳から30分で”大仙丈ヶ岳”(2,975m)に着く。こちらは360°の大展望で貸切だ。休憩中に縦走疲れでよれよれのおっさんが来たのでしばし話し込む。両俣小屋まで行けるか心配されていた。
きつい登り返しを終えて、再度”仙丈ヶ岳”に戻ると相変わらずの人込みだった。
仙丈ヶ岳の山頂でも又、休憩して仙丈小屋側に下山する。今日は休憩ばかりだ。
薄くは曇ってきたが、まだまだ広大な景観が得られている。
仙丈ヶ岳から下ること17分で”仙丈小屋”に着く。ビールが美味そうであったがぐっと我慢した。代わりに小屋前の涌き水を飲むが、冷たくてメチャクチャ美味しく感じた。隠れ名水百選です。
前回、鳴き声だけが聞こえた同じ場所にライチョウ親子が居た。お母さんと雛鳥3匹であるが、逃げようともせずに餌を漁っていた。
ガレ場の様な登山道を馬ノ背目指して降りて行く。
ハイマツ帯を下り終わった所から仙丈小屋と仙丈カールを振り返り見る。
45分にて”丹渓新道分岐”に着く。ここを間違って丹渓新道に入ってしまうととんでもないところに下りてしまう。
53分にて”馬ノ背ヒュッテ”を通過する。この後、1時間で藪沢小屋分岐に着く、前回、道間違いをして大滝頭に下りてしまった所だが、こちらは道間違いをしても北沢峠に下りてくれる。
藪沢”沿いに下っていくが、この道が曲者でやたら滑り易い。
沢水は冷たく、何度か顔を洗って元気を取り戻す。
1時間22分にて綺麗な滝に出る。大きな滝ではないが、水飛沫が気持ち良い。
ほぼ終焉の残雪で上を歩くことは出来ないが、横を通るだけで冷気が気持ち良い。
右の雪渓(残雪)の下端はぽっかりと大きな口を開け、ジンベイザメの様だった。崩れる恐れがあるので、入口だけの探検(?)で済ます。
沢沿いに下っていると”崩壊で通行止”の立て札が道を塞いでいた。強行突破しようとも思ったが、途中で引返すのもしんどいので迂回路を登ることにした。
沢から離れると針葉樹林帯を淡々と下っていく。午後1時を廻っているが、まだ多くのハイカーが登ってくる。小屋泊りだろうが、小屋は既に一杯でえらいことになってしまうと思う。
2時間23分にて道路沿いに建っている”大平小屋”に着く。ここから北沢峠までショートカットコースがあるが、もう登り下りは嫌なので道路を歩くことにしたが、結構、遠回りだった。北沢峠までは21分掛かり、ショートカットコースの方が早かったかなーと後悔する。
ミヤママンネングサ
岩にへばり付く様に咲いていた”イワギキョウ
イワベンケイ
タカネコウリンカ
イワオウギ
イブキジャコウソウ
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団体ツアーで来られているハイカーはジジババが殆んどであるが、単独、ペアーで来られているハイカーには綺麗なおねーさんが多いのが印象的だった。おねーさんはフアッションから入っているので、服装、装備を見ると随分と金を掛けているなーの感じがする。直ぐに止める思いで始めた山歩きなのでここまで装備に金を掛けなかったのが手遅れになってしまった。
札幌の鉄人からは大仙丈ヶ岳を通り両俣小屋まで縦走したレポートが届いた。その後、連続して全南アルプスを縦走されている。60歳半ば過ぎにしてこの体力と気力、付いて行きたいが俺とは基礎体力がまったく違う。
”大仙丈ヶ岳”から”仙丈ヶ岳”への登り返しが相当きつそうに見える。途中のお花畑では休息する理由を作る為にお花の写真を沢山撮った。
大仙丈へに最後の登りは中々スリリング、誰も来ないはずだ。
せんじょうがたけ