2013年05月25日
日本百名山に戻る



岐阜県高山市丹生川町
標高差:324m
〔068〕乗鞍岳 (3,026m)
日本百名山』   もっとも簡単に登れる3千m峰。 今回の目的は旧日本の三千m峰に入っていた大日岳。
ウィキペディアから
日本の火山としては富士山、御嶽山に次ぐ高さである。火山体のほとんどは古期火山体で、新期の火山体は山頂付近に分布する火山体や山腹に分布する溶岩ドームと溶岩流からなる大規模な成層火山。裾野が広いのが特徴で、8つの平原がある。12の火山湖(池)があり、山頂直下西にある権現池は日本有数の高所にある池である。山頂付近の積雪が多く、乗鞍スカイラインの開通のために長期間の除雪が必要となる。夏でも一部の北東斜面などには、雪渓が残り夏山でのスキーが可能となっている。
Road Map :名神道、東海北陸道を走り、飛騨清見ICを下りて高山からR158で朴の木平に至る。
Route Map:朴の木平のバスターミナルから畳平まで行き、剣ヶ峰、大日岳、富士見岳を登る。
リハビリ山歩き
5時間02分で畳平に帰り、乗鞍岳を終了する。過去2回は剣ヶ峰まで1時間で登っており、簡単に登れる三千m峰として選んだが、1ヶ月もの間、軽い風邪で体調が悪く運動不足になっていた上に残雪と晴天下の大パノラマに足を取られ、楽しくもしんどい山歩きになってしまった。次は畳平周辺の山を巡ってみたい。
日本の三千m峰30座
2年前に”農鳥岳”に登って三千m峰30座を完登したと宣言したが、実は”大日岳”はガスが出て登っていなかった。自分でウソを付いていると気付いてからは早く”大日岳”に登りたくてウズウズしていた。三浦雄一さんの足元にも及ばないが、自分に取っては記念すべき一日となった。
今日の温泉
朴の木平バスターミナルには良く利用している”宿儺(すくな)の湯 ジョイフル”があり、手っ取り早いここに入ることにする。
内緒にしておきたいが、バスターミナルに行くと100円の割引券を貰うことが出来、500円で入浴出来た。
翌日は ”御嶽山”に登る。
7時前に”朴の木平”のバスターミナルに入る。シャトルバルの始発は
7時10分の様だ。 乗鞍岳に行く人の半分はスキー板を担いでいる。
名神高速道は集中工事で夜間は通行止め。昼過ぎに自宅を出発して通行止めになる前に”ひるがの高原SA”まで走り、ここで車中泊として、土日高速半額になる土曜日の朝を待つ。
雪の壁を見る為にバスの一番前の席を陣取る。雪の壁は距離は短いし、
高さも雪の大谷の比ではなく、吹き溜まりに少しあるだけだった。
バス停には4番目に並ぶ。バス料金は往復で2,200円。
マイカーで畳平までドライブ出来た時代が懐かしい。
”朴の木平”から約40分にて”畳平”に着く。 観光客は数名のみで、スキーヤが殆んど。
ここに来るのは4回目であるが、一番最初はドライブで来ただけで、その時は山に関心はまったくなかった。
”畳平”で標高は既に2,702m、剣ヶ峰までの標高差は324mしかない。
もっとも簡単な三千m峰になるはずだったが・・・
夏道では過去2回共、1時間で登れている。
”剣ヶ峰”はコロナ観測ドームの向こう側となり、ここからは見えていない。
前回登ったのが12年前であるが、雰囲気はよく覚えている。
今日はお花畑を見ることが出来ないが残雪を楽しもう。
7時43分、最高の天気の中、畳平を出発する。
不動岳”も登れるのであろうが、今日は対象からは外しておく。
次に来る時があれば剣ヶ峰を外して畳平周辺の山巡りをしてみたい。
”大黒岳”は観光客でも登れる展望台的な山であるが、”恵比寿岳”はハイカーでもしんどそうに見える。
林道歩きではあるが、景色が刻々と変わり楽しい道だ。槍ヶ岳を中心とする北アルプスの山々も見えて来た。
相棒は新調したスパッツ、アイゼンデビューのはずだったが、今の所、出番がない。
不消ヶ池”(きえずがいけ)は残雪で埋められているが、水面は少し残っている。 流石は消えずが池であるが水面は凍っている。
林道から残雪期だけのトラバース路に入る。
雪は適度に緩みアイゼンは要らない。
滑落しても停まってくれそうな斜度ではあるが、神経を使う。
”剣ヶ峰”はずーっと見えているが、”大日岳”はまだ姿を見せない。
残雪期の山は男前だと思う。
夏道ならガレ場で歩き難い所であるが、残雪のお蔭で歩き易くなっている。
日差しがきつく二人共、既に上着を脱いでいる。
程なく”肩ノ小屋”に着く。どうも歩くペースが遅い。残雪のせいでもあろうが、今年初めての高い山に体が付いて行っていない様だ。いつもの牛歩に輪を掛けて遅い。
夏なら小石がゴロゴロして歩き難い所であり、残雪で楽出来ているが、
斜度的な辛さは変わらない。
”肩ノ小屋”を少し登った所。
朝の冷え込みがきつければ凍結も考えられるのだが、今日は凍結もなく、
雪面をサクサクと歩ける。でもしんどい!。
頑張る相棒、遅れるおいら。
振り返れば北アルプスの大展望が広がっている。少し霞んでいるが、それでも充分な見通しだ。
穂高周辺は同定出来るが、黒部五朗岳周辺は似たり寄ったりの山々で詳細な同定は出来ていない。
”馬ノ背”から乗鞍大雪渓、エコーライン方面を見る。昔はエコーラインを自由にマイカーで走り周れたのだが、
環境保護と言う名目の金儲けでシャトルバス代 2,200円を取られてしまった。
自分では”馬ノ背”と呼んでいる尾根に差し掛かると待望の”大日岳”が見えて来た。
ここで早や下山して来たハイカーに声を掛けられる。 我がHPの愛読者だと言う。
体調悪くゆっくり話せずに失礼してしまったが、あくる日の御嶽山で再会することが出来た。
”頂上小屋”は完全に雪に埋もれており、営業再開まではまだ時間が掛かりそうだ。 屋根に積まれた風対策石が凄い。
頂上小屋”に着く。 体調悪く、時間のカウントも出来ていない。
1時間54分で”剣ヶ峰”(3,026m)に着く。過去2回とも1時間で登っているので、雪道が影響しているのか、体調不良なのか、考えたくないが歳なのか?
過去2回の登頂時にはその姿を見ることが出来なかった ”大日岳”がどうどうと聳えている。
早く ”大日岳”に行きたいが、登山道が見付からない。
登山道が無いのであれば崖を下りてしまえ!と躊躇している相棒を置いて崖を下る。
ペイント、目印のまったく無い崖っぷちは浮岩が多く、手を掛けるとグラグラと動く岩ばかりだ。岩を頼ると岩と一緒に転落しそうなので、岩に力を委ねず、岩を押し付ける様に下って行く。
”剣ヶ峰”で休憩していると思っていた相棒も降りて来た。
登山道、踏み跡はまったく無く、崖にぶち当たらない様に岩の間を迂回しながら下って行く。岩と一緒に滑落しないか恐怖心で一杯となり、恐くて仕方が無いが、気持ちは”大日岳に行きたくてしょうがない。
”大日岳”への登りに差掛かると ”立入禁止”の看板が立っていた。
崩壊して崩れ落ちてきてもおかしくない”剣ヶ峰”の岩峰。
ここからは普段は見られない”剣ヶ峰”の別の顔を見ることが出来た。
尾根筋にはロープと杭が残っており、かつては登山道だったことが偲ばれる。
ザレた斜面の ”大日岳”への登り途中から見た ”剣ヶ峰”はこれぞ ”剣ヶ峰”と思わせる
見事なピラミダルの山容を見せてくれた。こちらから見る”剣ヶ峰”が本物の”剣ヶ峰”に
思われた。
2時間32分、”剣ヶ峰”から38分にて ”大日岳”(3,014m)に着く。
山頂表示は無かったが材木が散乱しており、かつてここに祠があったこと
を伺わせていた。
暑い程の日差し、気持ちの良いそよ風、誰も居ない山頂でゆっくりとお昼にする。屏風岳、薬師岳の向こうには白山も望めたが、遠景過ぎて少し寂しい。
”大日岳”でまったりと25分休憩して、恐怖の”剣ヶ峰”岩峰登りに戻る。
左側から登山道へ迂回出来ないか相談しながら進むが、岩峰が近付くと自分が何処に居るのか判らなくなってしまう。
俺は登山道に向けて少しだけ迂回出来たが、
相棒は再び ”剣ヶ峰”に登ってしまった。
極端なザレ場の斜面を下って行く。
登山道として整備されていないので、大きな岩の殆んどが浮岩だ。
うかつに岩を掴んで引張ると岩ごと落ちてしまう。
何てことない岩峰に見えるが・・・
トラバースして馬ノ背に戻れた時は、今日一番の安堵が得られた。
くさりの無い斜面は恐くて ”小便、ちびりそう!”
驚いたことにシールを付けたスキー板でここまで登って来ている。
シールのストッパー力がそんなに強力とは知らなかった。
スキーヤ、ボーダーで賑わう残雪斜面。
気温が上がり、適度に緩んだ雪面はアイゼンの必要がなく、
ザックザックと気持ち良く歩ける。
雪焼けを含めて、日焼けには要注意の天気が続き、長袖シャツを脱ぐことが出来ない。
裏表、二面の顔を持つ ”剣ヶ峰”に別れを告げる。 晴天下の残雪山は最高だった。
登り時には少し恐かったトラバース路も雪が緩むと、まったく恐さがなくなったが、これ以上緩むと、グリップが効かなくなり、再び恐くなる。今が適度なグリップ感が得られている。
殆んどのハイカーが ”富士見岳”をパスして行くが、
登って損はないと思うので登ってみることにした。
”富士見岳”の山頂には数名のハイカーの姿が見える。
登ってみるかどうかは、まだ迷っている段階。
”富士見岳”の登山口に着く。山頂まで10分の表示に惹かれてしまった。
緩やかな登山道ではあるが、ここに来て登りに転じるのは辛い。
10分の表示の所を11分掛かって ”富士見岳”(2,818m)に着く。
因みに、元気な相棒は9分で着いている。観光客も多く来ている山頂からは大パノラマが広がり、これまでと違う展望が見られ、来てみて良かったーの感じとなる。
”富士見岳”からの大パノラマ。 不消ヶ池を中心に殆んどの山が見渡せる。大日岳方面からガスが上がって来た。
同じく”富士見岳”から見た畳平周辺。こちら側も北アルプスを含めて多くの山々が見える大パノラマ。鶴ヶ池周辺の山も登ってみたいが、今日は割愛する。
富士見岳ながら富士山は見えていない。そう言えば、今日はどこからも富士山が見えなかった。
林道に戻るとパトロールのお姉さんが ”ライチョウ”が居ると教えてくれた。 夏毛に生え変わる途中の子供だった。
俺は登りと同じ道で畳平に戻ったが、相棒は ”雪の壁”の見学に行ってしまい、畳平で待つ俺は中々帰ってこない相棒の姿を探すが、姿が見えないので何かあったのではと心配してしまう。
タッチの差で ”五色ヶ原”ツアーから帰って来た団体さんに先を越されたが、心配した湯舟は混雑することなく、ゆっくりと汗を流すことが出来た。
のりくらだけ
登り:1時間54分(剣ヶ峰まで)
登り:2時間32分(大日岳まで)
下り:2時間05分(大日岳から)
コースタイム:5時間02分(休息時間含む)
取合えずは若い相棒と山頂での記念写真を撮っておく。
大日岳(3,014m)
過去2回、”剣ヶ峰”に登頂しているが、2回共に山頂ではガスが出て、周囲の展望が得られなかった。 3回目の今回はやっと北アの山々が見渡せる絶好の展望が得られた。