〔065〕常念岳 (2,857m)

標高差:1、615m
沿面距離:16.4km

2012年07月29日


日本百名山に戻る

長野県安曇野市
久々の大チョンボ
人間、一旦信じ込んでしまうと中々元に戻せない。洗脳された状態になってしまうのだろう。
冷静に原因を探ってみると、カーナビに登録した時点で間違っており、それが間違い無いと思い込む原因になっていたのだろう。下山を間違って山の反対側に下りるよりマシと自分を慰める。
三股の登山口を確認しておく
その内、リベンジするであろう三股の登山口を確認しておき、今度は間違わない様にカーナビに登録しておく。
もう1泊したかったが
温泉に入って、もう一日車中泊すれば、交通費を使うことなく蝶ヶ岳に登れるのであるが、生憎、仕事が忙しく、会社を休むことが出来ない。時間と交通費が勿体無いと思いながら帰路に着く。
Road Map :長野自動車道を豊科ICで降りて一ノ沢登山口へ。
Route Map:一ノ沢登山口から常念乗越を経由して山頂を往復する。
日本百名山』  とんでもない登山口間違いから予定外の常念へ。

コースタイム:8時間34分(山頂31分の休息含む)      
登り:4時間39分(内、林道歩き17分)
下り:3時間24分(内、林道歩き15分)

前日は移動日としてゆっくりと高速道路を走る。岐阜通過時には路面の焼けもあるのだろうが気温が体温を越える38℃まで上がっていた。豊科ICで下りてからは見付けたコンビニでチューハイと食料を仕入れて明るい内に三股(実は一の沢だった)の駐車場に入る。標高は1200m以上あり気温は24℃まで下がってくれたが、湿度が高く寝苦しかった。まだ冷えているチューハイの力を借りて就寝する。
林道脇には沢山の車が停められており、駐車場に車を停めたのを後悔しながら林道を歩く。17分で林道は終点となり、ここから登山道となる。綺麗な大きなトイレがあり、何か一の沢に似ていると思ったが、自分は三股から登っていると信じてしまっているので疑う余地はなかった。
まだ薄暗い中、4時31分に駐車場を出発する。
気温は14℃、Tシャツ1枚では寒い位。
樹林帯の登山道らしい箇所をトラバース的に進む。
登山口の標識にはしっかりと”一の沢”と書かれているのにまったく気付いていない。
綺麗な沢に出たり、登山道に戻ったりを繰り返す。
沢沿いの穏やかな道になる。”古池”なる水溜りがあり魚が泳いでいた。
三股からの登山道も常念小屋への道があるので、この時点でも何も気付いていない。
もうとっくに常念への分岐に出るはずなのに、一向に分岐は出て来ない。何かおかしいと思いながらも何も疑わずに歩いている。
枝沢の渡渉で初めての下山者に出会い、分岐を聞くと彼はそんな分岐は無いと言う。
ははあーん、このあんちゃん道間違いで下山して来たのでは。と思ったが、彼は昨日、一の沢から登り、今日、一の沢に下山しているので間違いないと言う。
が〜〜ん!道を間違えているのは俺の方だった。ここまで蝶ヶ岳に登っていると信じていたので一瞬、頭の中が真っ白になり、自分のバカさ加減にどうしょうも無い憤りを覚えた。常念には再度登りたいとは思っていたので、このまま登り切ることにする。
一の沢から常念に登っていると判ると、この山頂の展望も見たことがあると記憶が戻ってくる。
下山して来た山ガールに常念小屋の状況を聞いて見ると昨夜は定員200名の小屋に500名が宿泊したらしい。
宿泊500名の内のハイカーが続々と下山してくる。更に下山者に話しを聞いて見ると、六畳間の部屋に10名が詰め込まれ、部屋は非常に蒸し暑かったらしい。この沢は谷間を冷たい風が吹き降ろして来て、涼しくて気持ちが良い。でもまだ道間違いを後悔している。
意気消沈しながらも、何とか山歩きを楽しもうとする。綺麗な沢を何度か渡って行く。
”胸突八丁”は最初だけ少しきつい登りで後は水平道となる。
2時間25分にて”胸突八丁”の入口に着く。
ここが大した登りでないことは記憶にあり。
谷間を涼しい風が吹き下ろしてくる。
前回、6月末に来た時は下の沢は雪渓だった。
”最終水場”から少し登った地点より、一の谷を振り返り見る。
2時間45分にて”最終水場”に着く。沢沿いの穏やかな道はここで終わり、ここから急登となる。
3時間25分にて”常念乗越”に着く。ここまでの所要時間は7年前に登った時と変わらない。
気温は低いが樹林帯の登りになると暑く辛い。しかし、7年前に味わった程の辛さは感じない。
前回はここでサプライズ的な大展望に感激したものであるが、今回は2回目でもあり、穂高連山にはガスが掛かり、何の感激も感じない。それより、今日、穂高に登られているハイカーがガスで何も見えないだろうから気の毒に思える。前回と同じく休憩無しで常念岳に向う。
誰もが山頂に間違うピークを目指してガレ場を登って行く。
久し振りの山登りに右足太ももが攣ってきた。ストレッチしながら騙し騙し登って行く。縦走オヤジとペースが合い出し、お喋りしながら登る。
きつい登りが続く。空荷の若いハイカーが追い抜いて行くが、これはしょうがない。
常念岳の山頂には沢山のハイカーが・・・
縦走オヤジ(57歳)は昨日、中坊温泉を出発し、燕岳を往復し大天井で宿泊し、今日、横通岳から常念に縦走して来たらしい。この後、蝶ヶ岳まで縦走するとか。
4時間39分にて”常念岳”(2,857m)に着く。登山口から換算すると7年前より少し早く着いている。この老体はまだまだ使えそうだ。福井から来られた縦走オヤジと一緒にお昼にする。
前回の6月下旬はコバエが沢山居たが、今日は虫が居らず落ち着いた山頂となる。
本当なら蝶ヶ岳から常念岳を見ていたのに・・・ここから蝶ヶ岳往復も考えたが、足も攣っているし、往復は余りにも時間が掛かり過ぎるので断念した。
今日は残念な展望であるが、ガスが乗っても同定は出来る。
スリムで足の長い奥さんも俺のHPのファンだとか。世の中、何があるか判らないものだ。俺の道間違えのお蔭で常念で会えたことを喜んでくれたが、俺に取っては複雑な気持ちである。(スリムにして欲しい!は奥さんのリクエストでした。実は・・・)
大阪は吹田からの方なので、関西弁で話が弾む。俺より俺のHPの事を良く知っており、俺が次に登る山の予測までしているらしい。しかも、最近、交流のない相棒の心配までしてくれた。
奥さんは足にマメが出来て登頂せず、途中で待っていた。
奥さんは下りが好きと言うだけあって、どんどん飛ばして行く。下りも苦手な俺は付いて行くのに必死。
吹田の御夫婦と一緒に下山する。
縦走オヤジが言うには大天井岳からの縦走はアップダウンが少なく楽なものだったらしい。
常念乗越に下りても休憩することなく、激下りに入って行く。休憩しない。は俺の比ではなくびっくりするハイペースだ。
俊足の奥さんは先行でどんどん飛ばして行く。ちょっと写真でも撮っていると置いて行かれる。
”胸突八丁”最後の階段。沢に下りるまでの間は日差しが強く、風が通らず暑かった。沢に下りると涼しくホッとする。
先行者が足音を聞いて道を譲ってくれる程のハイペース、休憩無しで下山を引張られる。お蔭で3時間09分で登山口に戻ることが出来たが、本音はもう少しゆっくりと下山したかった。
福井の縦走オヤジと別れて下山しようとすると、「HPを出されている方ですよね」と声を掛けてきたハイカーが居た。我がHPを日本百名山制覇の参考にされているらしい。コースタイムが同じなので参考になるらしい。
吹田の奥さんが沢山の先行者を抜いてくれたが、中々抜けない足の早いジジババが居た。
奥さんが色々話しを聞いてくれたのだが、この老夫婦は日本二百名山を済まされている
方で旦那は70歳になるとか。日本二百名山の中できつかったのは笈ヶ岳でもなく、毛勝山でもなく、笊ヶ岳と大無間岳と言われていた。70歳にして軽く常念をこなす体力は凄い。
じょうねんだけ