〔008〕幌尻岳 (2,052m)

標高差:1,582m

2006年07月21日


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北海道沙流郡平取町
登り:6時間16分
下り:5時間22分

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斜里岳登頂後に378kmを走り抜き、何とか明るい内に幌尻岳登山口の林道ゲート横の駐車場に入る。駐車場はほぼ一杯の状態であり幌尻岳の人気の高さが窺える。ネットで見ると幌尻岳を日帰りしている人はいるが、今は林道ゲートは2.5kmも伸びている。山荘には泊る気がないので、ヘッデンを付けてでも日帰りする覚悟はしている。しかし、駐車場で話しを聞くと、山荘まで5時間掛かったとか、夜遅くにヘッデンを付けて下山してくる人を見ると本当に日帰りが可能なのか心配になってくる。明日は出来る限りの早立ちをして暗くなってからの渡渉をしなくてもよい様にはしたいものだ。

登山口
2.5km伸ばされた林道ゲート横には広い駐車場があり、仮設トイレと水場(沢水)がある。
大半の人は山荘泊まりなのか夜になっても帰ってこない。山荘の予約をいつ頃取ったのか聞いてみると5月の方
直前に空きが出来て取れた人が居られた。9月からは予約は必要ないらしい。(泊る気はないが参考の為)

今日の温泉
 心配していた日帰りは早立ちもあり難なく出来た。今日の温泉はネットで調べて決めていたが、一般道に出てから札幌の鉄人、大瀧さんに下山の連絡を入れてみると、そのまま直ぐに家に来いとのことを言ってくれた。
明日、寄るつもりであったがお言葉に甘えて札幌へ車を走らせる。
鉄人の家にお世話なる
 札幌市に入ってからは助手席ナビで簡単に家を探せるものと思っていたが、アクセスが遅く運転しながら見難いので役に立たないことが判った。 鉄人に電話を入れて何度かアドバイスをしてもらい、最後はランニングで迎えに着てくれた。 ここを使えと通されたところは部屋ではなく一軒家だった。 夜はジンギスカンを御馳走して頂き、山談議に花を咲かす。 鉄人は札幌を朝出て幌尻岳を本当の日帰りするらしい。 流石である。

トータル:11時間53分(休息時間含む)
「日本百名山」から
幌尻岳は日高山脈の最高峰である。(略) この山脈から、もし一つの山を選ぶとしたらどれだろう、という疑問が、まだ地図でしか日高を知らぬ私の胸に久しく宿っていた。そしてこの地域の山々に詳しい人々が異口同音に答えてくれたのが幌尻岳であった。
Road Map :豊糠地区にて道々638号線からの林道に入りゲート前の駐車場まで走る。
Route Map:林道ゲート〜取水ダム〜幌尻山荘〜幌尻岳を往復とする。
山頂 命ノ水 幌尻山荘 取水ダム 旧ゲート 林道ゲート
9:43 10:59 12:01 13:35 15:02 15:05
林道ゲート 旧ゲート 取水ダム 幌尻山荘 命ノ水 山頂
3:12 3:43 4:50 6:26 7:50 :28
仮設林道ゲートの駐車場を3時12分に出発する。 写真は下山時のもので実際は真っ暗の中をヘッデンを付けて歩き始める。 今日は晴れ祈願の為にカッパを持っていかない。 もし雨が降れば海パンとマリンブーツでびしょ濡れで下山するつもり。
夜明けの早い北海道は3時半になると明るくなり、ヘッデンは必要なくなる。 車が充分走れるきれいな林道を歩かされるのは辛いが、ウォーミングアップと思えば気は楽か。
取水ダムの右側から入渓する。 登山道に入り行き成り大岩のトラバースとなる。 巻き道もあるが巻き道の方が崖に近く危険に見えた。
長い林道歩きを終え、1時間38分で ”取水ダム”のある林道終点に着く。ダム設備横には関係者の車が1台止まっていた、気分悪い。
(林道を開放せいよ)
新潟から来られた5人のパーティはお揃いの鮎釣り用ロングブーツを着ていた。この日の為に新調したらしい。 この方達も日帰りを心配しており、行ける所までで引き返すらしい。
渡渉部分には対岸に赤テープが吊ってあり、しっかり探せば迷うことはないが渡渉は自分で渡り易い所を探す必要がある。 右岸に渡れば左岸へ、左岸に渡れば右岸への繰り返しで時間を忘れてしまうほど忙しい。
渡渉のファッション
  股下まで水が来る渡渉はどんなファッションで挑めば良いか悩んだものだ。地下足袋はちょっと格好悪い、沢靴を買うのは勿体無い、家にはジェットスキー用のマリンブーツがある。 これと海水パンツの組合わせで行こうと決めた。 これなら新たな投資はゼロで済む。
  他の人を見ると様々で面白い。 一番見掛けたのが地下足袋にワラ草履、これが一番滑らないとは聞く。
中には登山靴のまま沢に入っている人も居たが、これは事前調べが足らなかったのだろう。
  脱いだ登山靴はビニール袋に入れてバックにぶら下げたがこれは一寸格好悪かった。 マリンブーツの人は
他に一人見掛けたので話してみるとダイビングをやっているらしい、やっぱりね。
水温は9℃、入り初めは冷たいが、慣れると気持ち良い。
股下までは通常の水位で、雨でも降ればこの限りではないらしい。
今日のマイファッション。 いつ扱けても良い様にカメラはビニール袋に入れてで防水している。 登山靴を背中にぶら下げているのが格好悪い。
山荘前で登山靴に履き替え、山登りはこれからと気合を入れる。
オーバーユースなのか山荘のトイレの臭いが鼻をつく。
3時間14分にて ”幌尻山荘”に着く。ここまで5時間掛かった人はど
んな歩きをしたのか?予約で一杯なのがうなずける程、沢山の人が居たが、
ほとんどがジジババ軍団である。
山荘からは急な登りが続き、沢歩きでの疲れはないものの
息が切れてしまう。
意外と山頂は近い。 と勘違いしてしまった尾根筋最初のピーク、
この後も2回騙された。
4時間38分にて ”命の泉”に着く。 泉には行かなかったが下山時に寄ってみると80m程下る必要があった。 泉は沢水の様にこうこうと流れていた。 ここで休憩していた神奈川からの若者と話しをし、山頂で又会おうと先に行く。
”命の泉”からもしばしきつい登りが続き、稜線に出ると ”戸鳶別岳”への展望が開ける。 ここからカールを巻いて山頂にのびる尾根を進む。
”戸鳶別岳”の山容はかっこいい。 時間的余裕があれば戸鳶別岳も登る予定であったが、今日の足取りではとても無理な様である。
このピークも山頂と思い頑張って登ったが、山頂はまだ遥か遠くだった。
騙しピークを過ぎるとやっと ”幌尻岳”の山頂(左端)が見えてくるが、ピーク感がまったく無く、しょぼい山頂である。 ”戸鳶別岳”の方が遥かにかっこ良い山容をしているが、百名山は標高差で決めたのか?
ヤセ尾根はしばしハイマツの墓場となり歩き辛い。 白骨化した枯れ木も邪魔であるが、切られた枝でも足をよく突かれた。
ここを過ぎればお花畑となる。
尾根道を振返り、騙しピークからの登山道を見る。”戸鳶別岳”が男前だ。
更にカールの奥まで進み3つの騙しピークを振返り見る。 この尾根全体がお花畑になっていた。
6時間16分を要して ”幌尻岳”(2,052m)山頂に着く。
ピーク感の無い山頂は、ガスが上がってきた為に360°の
大展望とは行かないが、周辺の山々は見渡せた。
名古屋からの登山者  山頂で会った名古屋からの女性4人、男性1人の5人組のパーティは朝の2時に出発して今、着いたらしい。 どこかで昼食は済ませたのか、写真を撮ってドリンク剤を飲んでさっさと降りて行った。 アルプスで鍛え上げているのか足取りはかなり軽そうに見えた。
昼食にする  おにぎりを食べながら神奈川からのあんちゃんを待つが登って来ない。
15kgのザックを背負っていたのでそう簡単には登って来れないのか。 山頂には誰も居なくなったので下山する。
下山時に  お花畑で歩くのも覚束無いおばあさんと会った。 息子さんらし人と一緒であったが、渡渉を繰り返して登って来たと言う。 今日中に下山したいと言うが、無理しない様に言うと山荘の予約はしっかりと取ってあるらしい。 この山はびっくりする程、お年寄りが多い。 山荘の予約を取っているのは、ほとんどがお年寄りの感じがした。
神奈川からのあんちゃん  下山途中に会うことが出来た。 相当疲れている様子だったが、七つ沼まで行ってキャンプするらしい。 話しをしていると面白い人だった。
山荘で再びマリンブーツに履き替え沢歩きを楽しむ。
下山時に足首をこっぴどく捻挫しており、それを冷やす為に
出来るだけ沢水の中を歩くことを心掛けた。
山頂で出会った名古屋からの5人のパーティ。 この5人を抜かし際に
リーダらしいおばはんからカチンと来ることを言われた。
”煽らないからゆっくり行ったらいいですよ!” と言ったので ”何が言いたいん!”と言いい返した。 追い付かれているくせに自分らの実力をどう見ているのかゆっくり話ししたいところであるいが、多分、凄い実績が掃かせた言葉なんだろうな。 この後はぶっ飛ばして引き離す。
林道で見付けた死骸ではあるが、ネズミの仲間?
”チシマフウロ”
”エゾツツジ”
”ミヤマアズマギク”
”エゾヒメクワガタ”
”ハクサンチドリ”
”チシマヒョウタンボク”
”ヤグルマソウ”の仲間
”ムシトリナデシコ”(帰化植物となっているが・・・)
'06年度の北海道遠征
07/16 07/17 07/19 07/20 07/21 07/22
大雪山 利尻岳 羅臼岳 斜里岳 幌尻岳 藻岩山
日本百名山』  沢歩きは楽しいが、山頂は意外と平凡だった。 お花畑には魅了された。
ぽろしりだけ
ハイマツの尾根を過ぎると一面のお花畑が広がる。
様々なお花が咲き誇っている。
お花畑の中を通過して行く。
先行するハイカー達もお花畑では足を止めていた。 不気味にガスが流れてくる。
山頂に着いた時にはどんな状態になるのだろうか。
山頂で寛ぐ年輪を積み重ねた山ガール達。
この時間に山頂に居ると言うことは小屋泊りの人達なのだろう。
同じく無名滝。
糠平川の側面から落ちる無名滝。