〔001〕利尻岳 (1,719m)

標高差:登り1,289m、下り1,719m

2006年07月17日


百名山に戻る

北海道利尻富士町
登り:3時間47分
下り:2時間56分(港まで3時間45分)

前日の移動
大雪山旭岳を下山後は300kmを走り16時40分に稚内に着く。無料駐車場に車を停め、フェリー乗場に行き明日の始発時間と発券時間を確認する。利尻島への始発は6時30分、発券は5時より、込み具合が判らないので一番に乗り込むつもり。車に戻り大型ホテル、民宿に囲まれた駐車場でレトルトのカレーを温めて夕食とする。気温23℃、涼しくて気持ちが良い。

稚内から利尻島鷲泊港へ
4時に目覚めると天気予報通り小雨が降っている。コンビニを探す為に稚内市内を車で走るが、稚内のコンビニは24時間営業でなく、どこも開いていない。5時になると開店する店があったので朝食のパンと昼のおにぎりを買う。6時30分始発のフェリーはツアー客がいたが混雑することなく乗船出来た。鷲泊港までは1時間40分の船旅、途中、カモメのパフォーマンスが退屈を柔いでくれた。

今日の温泉
19時10分に下船後は先ずは給油をする。北海道の道は信号が少なく16km/L走ってくれた。
先ずは温泉を探しながら宗谷岬の方向に車を走らせるが温泉は見当たらない。とある民宿に日帰り
入浴可の表示があったので飛び込む。料金500円、温泉ではあるが民宿の小さなお風呂。 ここで食事を頼むが夜8時を回っているので断れる
今日の寝床
オホーツク海沿いに国道238号線を走っていると道の駅”猿払”があったのでここを今日の寝床にする。普通、駅の道は車中泊する車で一杯であるが、ここには3台しかいない。ここまで飯屋が開いておらず、ラーメンライスを作って餓えを凌ぐ。
テレビで若者に人気だとやっていた即席ラーメンを食べた後にご飯入れて食べるのであるが、これがうまい。 寒い位の涼しさの中、寝酒を呑んで22時寝る。明日は移動だけだ。
利尻岳のリンク
天気が思わしくなく録な写真が撮れなかったので、晴天時に登られた方をリンクしておきます。
なおの山岳情報:鷲泊コースだけですが、投稿写真も掲載されています。
山旅メーリングリスト:花の写真が多いが花名の表示は少なし。
トータル:7時間59分 (休息時間含む)
高くついたタクシーを降りて8時46分に沓形コース登山口から登り始める。見返り台園地は登山口より少し上にあり行かなかった。多分、展望台があるだけだと思う。
登山口には崩壊箇所の注意点が書かれていたが、通行止めになっていない以上は通れるのだろう。崩壊マニアとしてはここを見たくてこのコースに来たのだから。
登山口からは下り道となり、小さな沢を渡ってから登りになる。
登山道はここ数日の雨でヌタヌタになっており滑り易い。
39分で”五葉の坂”に着く。ここが6合目となる。ハイマツ帯に入ってもハイマツの背が高く半薮扱きの様な歩きとなり面白くないコースだ。
1時間21分にて”礼文岩”に着く。楽しみにしていた礼文岩であるが、踏み台になる小さな岩があるだけだった。ここから礼文島を見ろと言うのか?
8合目手前から登って来た尾根を振返る。ガスは依然切れてくれない。
2時間40分にて”三眺山”(1,461m)に着く。三方に高山が見えるので三眺山の名が付いたらしいが、今日のガスでは何も見えない。残念!
3時間12分にて核心部の”崩壊帯”に着く。ロープを張ってくれているが足を置く度に足元の土石が落石していき、気を張り詰めながら通過する。幸い上部からの落石は無かったが状況次第では本当に危険な場所ではある。ロープが張っていなければ怖くて渡れない。
今日はガスでこの山容が撮れなかったので”利尻島リアルタイム”から無断借用しました。このHPを見たとき沓形コースは止めようかと一瞬思った程、危険度を掲載している。
残雪時は本当に危なそうな感じがする。
3時間28分にて”鷲泊コース分岐点”に着く。ここから山頂までは今まで経験したことが無い程のザレ場で、”1歩進んで半歩下がる”ことの繰り返しとなる。下山者は滑って転倒する人が多い。
逆光気味であるが、ザレ場から山頂の神社とローソク岩を見る。
3時間47分を要して”利尻岳北峰”(1,719m)に着く。
多くの人は利尻島に前泊して早朝から登った為、既に下山しており、山頂には3名しか居ない。早朝から登った人の中にはガス切れを3時間待って諦めて下山した方も居られたとか。山頂は快晴になったが麓は雲海で展望は得られない。
利尻岳の最高峰は北峰ではなく南峰(1,721m)であり南峰の方が2m高い。
南峰への道は通行止めになっているが最高峰に登りたくて行ってみると道が
途中でなくなっており諦めた。南峰への立入禁止の道は一面のお花畑だった。
新日本海フェリーは稚内〜利尻島52kmを1時間40分で連絡している。料金は2等にて片道1,980円。
航行を始めるとカモメが沢山寄ってくる。船内には”えさをやらないのが愛情”と大きく書かれているがおばさんはお菓子をポンポン与えている。手元まで取りに来るのが可愛くて止められないのだろう。
天気予報は外れていい天気になったが、利尻岳山頂は厚いガスで覆われている。雨が降らないだけでも良しとするしかない。
鷲泊下船後は
港ではタクシーの奪いやいになると思いや、誰もタクシーに乗ろうとしない。靴、ザックを見て登山者を探すがほとんど居ない。二人程にタクシー同乗の声を掛けるが、沓形コースは危ないからと断られた。タクシーに乗れない程の混雑を予想していたが、一人でタクシーに乗るはめになるとは予算的に残念だ。
年老いた運ちゃんと話しながら見返台登山口まで行ってもらうと4,690円だった。痛い!。
登山口は見返台より少し下にあり、登山口で降ろしてもらったので見返台とはどんな所なのか見ていない。
沓形登山口 6合目五葉の坂 避難小屋 礼文岩 回収トイレ 馬の背 三眺山 背負子投げ 崩壊帯 分岐点 山頂
8:46 9:25 9:50 10:07 10:22 10:57 11:26 11:33 11:58 12:14 12:33
山頂 分岐点 9合目回収トイレ 避難小屋 長官山 7合目七曲 5合目 ポン山分岐 甘露泉 鷲泊登山口 鷲泊港
13:00 13:13 13:30 13:49 14:00 14:30 14:59 15:42 15:43 15:56 16:45
1時間04分にて”避難小屋”に着く。水場はなくトイレは携帯回収式で本当の避難小屋である。
天気は良くなり蒸し暑くなってくる。山頂は相変わらずガスって見えないが利尻の海岸線は良く見える様になってきた。
靄っているので写真には乗らないが、肉眼でも高度感無く大した景観ではない。
避難小屋裏にある携帯回収トイレ。実際にはトイレでは無く、携帯トイレ回収ブースとなっている。
避難小屋前の見晴らし台からはガスって大展望は得られなかった。
好きな花であるタカネシオガマ
ラショウモンカズラ
背負子投げのくさり場であるが、期待した程の難所ではなく、ごく普通の楽に下れる斜面であった。6合目でワンゲル7名を抜いた以外はここまで誰にも会わず、人の入っていない写真は高度感が出ず残念である。
三眺山からは急峻な尾根道となり、2時間47分にて背負子投げに着く。背負子を投げ捨てる程の難所から名が付いたらしい。
トラバース路は道が見えないほど草木で覆われ、これが百名山の道かと思うほどの薮扱きが続く。夜露でズボンはずぶ濡れ。ザックを背負わないアスリート的な登山者が駆け抜けて行った。早い!
背負子投げからは急峻な尾根道となるが、潅木、草木が茂り高度感、恐怖感がまったく湧かない。これで樹木がなければどんなにすばらしい登山道かと思うが、これでは・・・の感じ。
間近に見る”ローソク岩”の周辺にはお花畑が広がる。
南峰側から見た北峰。山頂の周辺は急峻な崖であり立入禁止はうなずける。
一面にお花が咲き誇っている。
岩盤に咲く"エゾツツジ"は目を瞠る。
山頂下の岩峰、ここから恐怖のガレ場下りが始まる。下山時、シマリスを見るが動きがすばやく写真には撮れなかった。
山頂では新潟から来られた御夫婦と話しながらお昼とする
何故か花があり過ぎて花の写真をあまり撮らなかった。
鷲泊コース下山時に登って来た”沓形コース”の尾根を見る。
鷲泊コースは登山道が真っ直ぐに山頂まで伸びている。この山容を見ながらの登りは精神的にきついものがある感じがする。
山頂から49分で避難小屋に着く。沓形コース程ではないが鷲泊コースも結構、半薮扱きの嫌な道が続く。
長官山”(1,218m)から鷲泊コースの尾根道、鷲泊港、礼文島を見る。
今朝、登って来た沓形コースの尾根を見る。
勇敢な女性
長官山手前のピークで御夫婦と喋っていると、横から”港で会った人ですよね!”と話し掛けてきた。
一瞬何を言っているのか判らなかったが、下船時に一緒にタクシーで沓形コースに行かないかと誘った女性だった。
優香にそっくりなこんな可愛い顔を忘れるなんて失礼しました。今頃登ってきた彼女は避難小屋に泊るらしい。
水場も無く、トイレも無い非難小屋に泊るとは勇気のある人だし、携帯トイレでのウンコお持ち帰りが似合わない。
ポン山分岐から直ぐの所に日本百名水の”甘露泉”があった。
実は今日は雨予報であったので、飲み水は900ccしか持っておらず、
予想外の暑さで飲み水は山頂で飲み干していた。水の味はどうでも
良く、一気に500ccが喉の奥に入っていった。
下山2時間42分でポン山分岐に着く。
今日のフェリーに乗りたいので寄り道せずに下山する。
帰りのフェリーから見た利尻岳、険しく面白い山だったが、薮扱きの道はこりごりだ。あの山頂から4時間弱で海岸線まで降りれる人間の力は捨てたもんではない。と一人関心する。
甘露泉からは遊歩道となり、程なく鷲泊コースの登山口である
利尻北麓野営場に着く。まだ15時56分、フェリーの最終便は
17時39分なので歩いて行っても充分間に合う。海抜0mまで歩くことにする。
利尻岳は始発のフェリーに乗って最終のフェリーで稚内に帰れるのか不安だったので、利尻島での1泊を覚悟で予定を組んだが、天候が良ければ余裕を持って帰れることが判った。
今回の遠征
07/16 07/17 07/19 07/20 07/21 07/22
大雪山 利尻岳 羅臼岳 斜里岳 幌尻岳 藻岩山
「日本百名山から」
礼文島から眺めた夕方の利尻岳の美しく烈しい姿を、私は忘れることが出来ない。海一つを隔ててそれは立っていた。利尻富士と呼ばれる整った形よりも、むしろ鋭い岩のそそり立つ形で、それは立っていた。岩は落日で黄金色に染められていた。
日本百名山』  利尻岳は海上に聳えている。は本当だった。
Road Map  :稚内港から利尻島の鷲泊港まで連絡船に乗り、タクシーで踏型コース登山口まで行く。
Route Map:見返台からの沓形コースから登り、利尻北麓野営場からの鷲泊コースを港まで下る。
トラノオ
キャンプ場を抜けて鷲泊港まで一般道を歩いて行く。民家の軒先に
高山植物の”リシリヒナゲシ”が咲いていた。質素できれいな花だ。
りしりだけ
一面に”トラノオ”が咲いていたが、綺麗な花とは思えない。
登山道は展望の利かない針葉樹林帯に入って行く。